コールリッジの『シェイクスピア論』詩人とは何者か
コールリッジの『シェイクスピア論』を読了。
英国ロマン派を代表する詩人コールリッジが、シェイクスピアについて語った講演録です。
かなりレアな本ですが、昨年中古屋でたまたま見つけました。ずっと積ん読状態でしたが、 ...
仲正昌樹『精神論抜きの保守主義』保守主義の先駆としてのヒューム
エドモンド・バークに端を発する保守主義は、単なる精神論ではなく、伝統的に形成された制度(法・政治・経済のシステム)を論じる傾向があります。
この制度論としての保守主義に光を当てた解説書が、仲正昌樹の『精神論抜きの保守主義』 ...
大人が学生時代の勉強を楽々やり直す方法【動画を活用せよ】
学生時代の勉強をほぼ完全に忘れてしまった大人が、もう一度その内容をやり直す。どうすれば効果的な復習ができるのか?
とっておきの方法を見つけたので紹介します。
先日TOEFLの学習を始めたのですが、長文にけっこう ...
フィヒテとシェリングをわかりやすく解説『カントからヘーゲルへ』
岩崎武雄の『カントからヘーゲルへ』を久々に読了。
日本のカント研究界を支配した岩崎が、ドイツ観念論を語る本です。異常な切れ味は本書でも健在。
リンクフィヒテとシェリングの後期思想を解説している点が特徴ですね。普 ...
講談社現代新書ならこれを読んでおけ【おすすめの名作12冊】
講談社現代新書といえば新書界における四天王の一角と(僕によって)呼ばれています。
岩波新書、中公新書、ちくま新書、そして講談社現代新書ですね。新書で知識をつけたいなら、まずこのあたりから選んでおけば間違いなし。
カントの『判断力批判』をわかりやすく解説【純粋理性批判と実践理性批判の接続】
カントの三批判書といえば『純粋理性批判』、『実践理性批判』、そして『判断力批判』です。
『純粋理性批判』と『実践理性批判』はある程度どういう話をしているのかつかめても、『判断力批判』になると何をやっているのかさえよくわから ...
『タテ社会の人間関係』なぜ日本人は社交性がないのか
中根千枝『タテ社会の人間関係 単一社会の理論』を再読。
講談社現代新書を代表する名著の一冊です。社会人類学の方法を使い、日本社会の構造を浮き彫りにします。
リンクタイトルからしてなんか具体的な話が書かれてそうな ...
ロヴェッリ『すごい物理学講義』ループ量子重力理論に入門
相対性理論と量子力学をいかに統合するか?
これを試みる量子重力理論のうち、最有力の一つと見なされているのがループ理論です。
『すごい物理学講義』(河出文庫)はそのループ理論研究の第一人者カルロ・ロヴェッリが一般 ...
木田元『反哲学史』プラトンは何故イデア論を自己批判したのか?
日本を代表するハイデガー研究者の木田元。
彼が西洋哲学史をコンパクトにまとめた名著が『反哲学史』(講談社学術文庫)です。
リンク哲学は本当に普遍的なものなのか?むしろ西洋というローカルな時代と場所で成立したロー ...
新書でカントを理解したいならこれ『カント入門』
石川文康『カント入門』(ちくま新書)を再読しました。
貴重な新書形態でのカント入門書です。
リンク内容はかなり難しいです。これを一冊目に読むのは厳しいんじゃないかと思う。
以前も言ったように黒崎政男 ...