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洋書を250冊読んだ僕がおすすめする名作10選【中級者向け】

2023年11月19日まとめ記事, 洋書

初級編に続き、今度は中級者向けの洋書をおすすめしていきます。

初心者がいきなり読むのは無理がありそう、けれども上級者用というには易しすぎる。そういうレベルの洋書を集めました。

中級ステージは候補が多くなるので、絞り込むのが大変でした。選書の際には参考にしてみてください。

The Bartimaeus Sequence(バーティミアス物語)

まずはこの名作ファンタジー。ジョナサン・ストラウドのバーティミアス物語です。ハリーポッターと並び称されることもある傑作。

主人公の魔術師が相当のレベルの使い魔を召喚するのですが、その使い魔が主人公のひとりになるところが特徴。一人称の語りで、人間ならざる魔物が語るという、とてもおもしろい構造の小説です。

ハリポタが後半やや失速するのに対して、バーティミアスは後半に進むにつれ面白さがましていきます。第一巻を退屈だと感じるかもしれませんが、そこで切らないようにしてください。

初級編の最後ではハリーポッターをおすすめしました。あれは全7巻で、最後に向かうにつれて英文の難易度も上がっていきます。このバーティミアス物語は、ハリーポッターの最終巻と同じくらいの難易度です。

アマゾンのAudibleにオーディオブック版もあります。音声でインプットしたいという人はぜひお試しあれ。

 

And Then There Were None(そして誰もいなくなった)

ミステリの女王アガサ・クリスティの代表作。面白さは折り紙つき。

招待状が届き、孤島に集められた十数人の人々。彼らが順番に暗殺されていきます。一人また一人と姿を消し…And Then There Were Noneというわけです。

文章も読みやすいです。クリスティには名作がたくさんありますから、本作を読んでおもしろいと感じたら、他の作品もどんどんペーパーバックで読んでいくことをおすすめします。

クリスティもアマゾンのAudibleにオーディオブック版があります。

ちなみにコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズはやや難易度が上です。推理モノが好きなひとはホームズにも挑戦してみるとよいでしょう。

 

All American Girl(恋するアメリカン・ガール)

メグ・キャボットの代表作のひとつ。キャボットといえば「プリンセス・ダイアリー」シリーズが有名ですが、こっちのほうがおもしろいです。

オタクぽい女子高生が偶然にもアメリカ大統領の命を助け、それがきっけけで全米の注目を浴び、ホワイトハウスにも招待され、大統領の息子と親しくなり…という筋書き。

物語は主人公の一人称で語られます。めちゃくちゃくだけた文体が特徴。完全な口語体です。そして終始ユーモアが炸裂する。楽しく読める本です。

これもアマゾンのAudibleにオーディオブック版が用意されています。

 

Tom’s Midnight Garden(トムは真夜中の庭で)

フィリパ・ピアスの名作。児童文学の最高峰といってもいいでしょう。

トムは真夜中の庭で、時間をさかのぼります。少女ハティと親しくなり、ふたりは一緒に遊ぶ仲に。トムが過去を訪れるたびに、ハティは年をとっている。

時間をテーマにした、とても感動的な小説。子ども向けの本ですが、むしろ年をとってからのほうが深く味わえるでしょう。

アマゾンのAudibleにオーディオブック版があります。

 

A little Princess(小公女)

フランシス・ホジソン・バーネットの名作。19世紀の古典ですが、とても読みやすいです。

主人公セーラが極貧の生活に投げ込まれ、意地の悪い大人にいじめられながらも気高く生きていくという、王道のストーリー。とくに終盤にかけて感動します。

しゃらくさいことを言うようですが、この手の作品は原書で読んだほうが圧倒的に感動できます。ぼくは最初に新潮文庫で読み、おもしろかったから原書にも手を出してみたんですね。そうしたら感動の質がまったく違ってびっくりしました。

ちなみにバーネットは『秘密の花園』『小公子』もおすすめ。どちらも名高き古典です。

 

Gone with the Wind(風と共に去りぬ)

アメリカ文学の歴史上もっとも人気のある作品。マーガレット・ミッチェルの『風と共に去りぬ』の原書です。

僕は毎年、その年に読んだ本からベスト10を決めるのですが、2019年の第1位に輝いたのがこれでした。まー面白い本ですよ。

文章は驚くほど読みやすい。現代のベストセラー作家、たとえばスティーヴン・キングとかよりもよっぽど読みやすいです。

この作品は映画バージョンも有名ですね。映画が好きな人は、先に映画版を見ておくのもいいと思います。あらすじや登場人物の全体像を把握しておくと、読書が格段に楽になりますので。

アマゾンのAudibleにオーディオブック版があります。

 

The Culture Map(異文化理解力)

次はノンフィクション。エリン・メイヤーの『異文化理解力』の原書です。内容が文句なしにおもしろいうえ、文章がめちゃくちゃ読みやすいので入れました。

8つのスケール(ものさし)を用いて、各国の文化を相対的に理解する本。「日本人は内気でアメリカ人は陽気」みたいなステレオタイプが存在しますが、それを多くの調査から厳密化ないし修正して、深く掘り下げていくような内容です。

日本とアメリカだけでなく、中国、インド、ロシア、サウジアラビア、西欧諸国、東欧諸国、南米諸国などなど、多くの国や国民が調査の対象になっています。

海外で働くビジネスマンを対象にした実践的な本ですが、読み物としても抜群におもしろいです。

文章も読みやすい。初級編にも書きましたが、英語圏の読み物は小説よりもこういうノンフィクションのほうが読みやすいのです。

これもアマゾンのAudibleにオーディオブック版があります。

 

Sapiens: A Brief History of Humankind(サピエンス全史)

→Amazonのオーディブルにオーディオブック版もあります

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』。日本を含む世界中でベストセラーになった本ですが、これの原書が非常に読みやすいです。

ホモサピエンスの歴史を一挙に語る本。認知革命、農業革命、科学革命が話の軸になります。ベストセラー本のわりには(?)内容的にも深みがあって、この本をしっかり理解すると強力な教養になると思います。

ウィットに富む文章が独特で、皮肉な調子がおもしろい。終盤になるとペシミスティックな見方が全開になりすぎて読んでて絶望的な気分に見舞われたりもしますが、読みやすさといい内容の豊かさといいほんとに良書です。

関連:【洋書】『サピエンス全史』を英語で読んでみた【書評】

 

Reality Is Not What It Seems(すごい物理学講義)

イタリアの物理学者カルロ・ロヴェッリの世界的ベストセラー。ループ理論の第一人者として知られるロヴェッリは、一般読者向けの啓蒙書を書かせても異常な才能を発揮します。実際、本書はイタリアで文学賞を受賞しています。

中身はきわめて高度なのですが、文章はきわめて読みやすい。関連知識さえあればスイスイ読めると思います。相対性理論や量子力学の入門書を数冊読んだことがあればいけるはず。

もちろん内容を全部理解することはまず不可能。とくに後半は難しいです。まだ答えの出ていない、最先端の物理学が語られますから。内容的に理解できない箇所は、文章だけ追ってスルーしていけば問題ないです。

 

Autobiography of a Yogi(あるヨギの自叙伝)

最後はこれ。西洋にヨガやスピリチュアルを広めた伝説の書。インドの聖者ヨガナンダが英語で書いた本です。

内容はヨガナンダの自伝で、明るいユーモア、深い精神性、そして腰が抜けるほどの超常現象が詰まっています。

ビートルズのメンバーもこの本にハマっていました。名盤「サージェント・ペパーズ」のジャケットには、ヨガナンダが映っています。

奥深くもユーモラスな雰囲気がただよい、堅さはまったくありません。大きな精神的啓発を受けつつも、どこまでも楽しく読める本です。超おすすめ。

やはりアマゾンのAudibleにオーディオブック版もあります。

 

オーディオブックで多読効果をブーストさせよう

洋書を読むときは、オーディオブックを活用すると読書の効果が高まります。

音声を聞きながら文章を読解していくことで速読のコツが身につくのですね。さらにリスニング力も伸びます。

耳から聞くだけの使い方をする場合は、すでに読んだことがあって内容を知っている洋書を聞くのがおすすめです。

Amazonが提供しているオーディブルなら最初の一冊が無料で入手できます。

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まだ使ったことのない人はぜひお試しあれ。

 

以上、中級者におすすめの洋書を紹介しました。新しい良書を見つけたら随時アプデしていきます。

初級編と上級編の記事はこちら↓