FF7リメイクが出来の良いFF13だった件【名作です】

2021年3月11日ゲーム

ファイナルファンタジー7リメイク(以下FF7Rと表記)をクリアしました。

今世代ではトップクラスの和製RPGといってもよいかと思います(追記:2020年のTGAでベストRPGを受賞し、名実ともにPS4世代を代表するソフトになりました)。

1997年当時の人間にとってのFF7みたいな超絶神ゲーではないですが、原作とは異なった色合いの良作に仕上がっています。

現時点でプレイするなら、原作のミッドガル脱出までよりも、リメイク一作目の本作のほうがはるかに面白いでしょう。

ではこのFF7R、どんなゲームか?一言でいえば出来の良いFF13です。

以下、良かったところと悪かったところを見てみましょう。

関連:なぜFF7は神ゲーと評価されるのか【たぶん理由はこの7つ】

FF7リメイクの良かったところ

FF7Rでとくに良かったと思うのは以下の通り。

①世界の明るさ
②台詞まわしの上手さ
③それに伴うキャラクターの魅力
④演出の上手さ
⑤戦闘のおもしろさ
⑥育成システムのおもしろさ
⑦音楽アレンジのすばらしさ
⑧二週目のハードモードが本番

 

①まず世界の明るさですが、このゲーム、独特の明るいムードがあります。

原作はダークな色調が強めなゲームでした。しかし本作はむしろ明るく、ポジティブで、熱い作品です。

エアリスは途中「わたしはスラムが好き、みんな強く生きてる、それを感じて嬉しくなる」と発言します。これがFF7Rの世界の根っこにあるように感じました。

そのポジティブな空気感にジーンとくる。なにげにここが、本作でもっとも印象に残ったポイントです。

 

次に②と③ですが、まずは台詞回しの上手さ。FF7Rは戦闘中も移動中もキャラクター同士が会話をしまくるのですが、その会話が楽しいです。

そしてその結果として、各キャラが生き生きと躍動しています。原作以上の存在感を与えられているといってもいいでしょう。

どのキャラも魅力的ですが、個人的にはバレットがもっとも株を上げたかなと。主人公クラウドの独特のキャラはもはや芸術。

 

④次に演出の上手さ。ここは流石にFFですね。イベントのド派手なカメラワークとか、感動的なシーンでの音楽の使い方とか。相変わらず上手いです。

 

⑤戦闘システムも非常におもしろい。FF7Rは謎の中毒性がありますが、戦闘のおもしろさがカギだと思います。アクションとコマンドを組み合わせた独創的なシステム。

シームレスにサクサク進むのでテンポもいい。難易度設定を変更できるのもグッド。イージーにすれば原作と同じぐらいの難易度になります。

負けても戦闘の直前からリトライできるのもいいですね。難易度がおかしい気もしますが、何度も死ぬことを想定した作りなのかもしれません。

 

⑥マテリアのおかげで育成もおもしろいです。どのマテリアを成長させ、どう組み合わせて使うのか。カスタマイズ性があります。

このカスタマイズ性も、最近のFFでは欠如していた要素。こういう部分をさらに復活させてもらいたいですね。

 

⑦音楽のアレンジも素晴らしい。全盛期の植松伸夫によるBGMが、ゴージャスなアレンジで蘇っています。

植松の音楽が鳴っているだけでFFとしてのアイデンティティが発生するので、ここもFF7Rの大きな武器ですね。

 

⑧このゲーム、クリアするとハードモードが解放されます。ノーマルの時点で相当な歯ごたえだったのでどうなのかと思っていましたが、やってみると相当におもしろい。

装備やマテリアなどすべて引き継げるので、案外なんとかなります。そして十分に揃ったマテリアを戦術的に組み替えていくのが、非常に楽しい。

死にゲーのような中毒感があるので、戦闘を楽しみたい人はハードまでやり込むべき。ここで「FF7Rって神ゲーなのかも」と思い始める人が多いはず。

 

以上、FF7Rでとくに良かったと感じた点でした。

分作にしたのは言うまでもなく正解。原作のシナリオ全部を詰め込もうとしたら、あれもこれも削除でスカスカになってしまいますからね。




FF7リメイクの悪かったところ

FF7Rの悪かったところは以下の通り。

①一方通行ゲー
②戦闘の細かい部分の調整
③操作性まわりの細かいストレス

 

①まず一方通行ゲーであること。これが本作が「出来の良いFF13」たる所以です。

行動を制限され、狭いマップをただただ前に進むだけというゲームデザイン。

雑魚との戦闘機会も限られ、せっかくの楽しい戦闘が道中ではあまり味わえません。序盤からレベルを上げまくって合法チートみたいな遊び心を満たすことも不可能。RPG的な要素が薄く、アドベンチャーゲームに近づいています。

一方通行のため、アイテムを取り逃すとゲームクリア後まで二度と入手できません。そのため、道中で発生するミニゲームや謎ときが半ば強制的な要素と化します。とても窮屈。

一本道なのは賛成なんです。余計な書き込みを削り、シナリオの描写だけに注力する。だからここまでのクオリティになったと思います。しかしいくらなんでも自由度が低すぎないかと。

理想はFF10の一本道。あれはもっと自由で、ゆとりのあゲームデザインだったはず。FF7-2ではFF13ではなく、FF10タイプの一本道に近づけてほしい。

 

②次に戦闘の細かい部分の調整について。戦闘システムそのものは革新的で非常におもしろいのですが、まだ荒削りで極まっていない感はありありです。

敵の弱点をつくシステムがマテリアシステムと衝突していたり、防御や回避の性能が弱すぎ(または敵の火力が高すぎ)たり、色々と見直すべき点はありそう。

よくいえばまだ伸びしろがあるということ。質の高い批判意見を参考にして、次作ではさらに神がかった戦闘システムへと洗練させてほしいところです。

 

③最後に操作性まわりのストレスについて。細い道を通ったり、はしごを移動したりするときの速度が、絶妙に遅い。ミニゲームのクレーンとかも挙動が絶妙に遅い。

またイベントシーンでキャラが過剰にゆっくり歩き出すところもストレスフル。ここは演出よりもユーザーの遊びやすさを優先すべき。

ちょっと遅くなるくらいならまあいいのですが、7Rは過剰に遅い。裏でロードしている場所はしかたないと思います。しかしロードが関係していない場所が多々あるのは明らか。すぐに修正できるはずです。

こんな細かくてどうでもいい点に目くじら立てるのかと言われそうですが、こういうのが重なるとゲームに対する印象は大幅に変わりますよ。素晴らしい作品だからこそ、こういうとこでポロポロ失点しまくるのはもったいない。

 

以上、FF7Rで良くないと感じた点を挙げましたが、一方通行ゲー以外の弱点はすぐに直せるものが多いと思います。

パッチで修正してもよいのでは?少なくとも、後に出るであろうPS5版やPC版は、このへんの細かい部分を修正した完全版にすべきですね。

そうすれば弱点が一方通行だけの神ゲーになると思います。FF7Rはまだまだポテンシャルが全開になっていないですよ。

 

まとめ

以上、FF7リメイクのレビューでした。一方通行が死ぬほど嫌いでなければ、迷うことなく買うべきソフトです。

本作からFFに入門した人はFF7原作もやってみるといいでしょう。PS4でもスイッチでもHDバージョンが配信されています。

原作の次はクライシスコア(FF7CC)がおすすめ。FF7の前日談にあたり、これも非常に評価の高いソフトです。

7以外のナンバリングでしたら10まで全てオススメですが、まずは10がいいと思います。