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なぜポケモン最高傑作はダイパと言われるのか【2000年代中盤は…】

2023年11月22日ゲーム

ポケットモンスター(以下ポケモンと表記)シリーズで一番売れたソフトといえば、初代の赤緑です。

でも初代世代って意外とポケモン熱がない印象ありますよね(ちなみに僕もそういう初代世代のひとりです)。

むしろポケモンを圧倒的な熱量で支えているのはダイパ~ブラックホワイトあたりの世代じゃないかと思います。とくにダイパファンの熱量がすごいのは有名で、シリーズ最高傑作はなにかという問いにはよく「ダイヤモンドパールだ」という答えが寄せられます。

なぜダイパ世代の熱量は強烈なのか?売上で見ればそんなに特出しているわけでもないのに。

ソフトの中身について色々な長所を挙げてその理由を探すこともできるでしょう。しかしここでは、他のゲームソフトとの相対評価という視点で考えてみます。

1990年代は他の子供向けゲームも強かった

90年代はポケモン以外にも色んな子供向けソフトがありました。

エニックスのドラクエとスクウェアのFFが圧倒的だったのはもちろん、カプコンやらコナミやらナムコやらのサード各社が子供向けの名作をバンバン出していたのです(セガあたりは年齢層高めだったと思いますが)。

するとどうなるか?

ポケモンがいくら人気でも、数あるスターたちの一人でしかないという感じになるんですね。だから当時の子供世代のなかでは、ポケモンはそこまで圧倒的な存在ではないんだと思います。

絶対評価で見れば初代ポケモンはとんでもなく強いのですが、同時代の他のソフトのなかに置くとそこまで目立たなくなるというわけです。

 

2000年代中盤は子供向けソフトの空白地帯

2000年代中盤あたりにさしかかると事情が変わってきます。

メインハードがPS2に移行し、小さな子供がプレイするゲームが以前ほど多くなくなるんですよね。FFとか他のサードゲーは対象年齢がやや上がります。例外的存在のドラクエは新作がぜんぜん出なくなる。

こうなると子供たちのあいだでポケモンの存在感が圧倒的になってきます。子供世界における「ザ・ゲーム」がポケモンになる感じ(もう一つ挙げるとしたらスマブラか?)。

そしてこの時期に発売されたポケモンこそがダイパ前後の世代にあたるわけです。当時の子供たちの脳裏にダイパが絶対的存在として焼き付いたとしてもおかしくないですよね。

この世代の人間の記憶にポケモンが圧倒的な印象をもって刻印されているのは、おそらくこれが原因だと思われます。

 

2000年代後半以降また子供向け人気ゲームが他にも出てくる

2000年代後半以降になるとまた状況が変わります。

まずカプコンのモンスターハンターが大流行し、ハードもPSPが普及。さらに2010年代になるとレベルファイブの妖怪ウォッチも大流行します。どちらもポケモンと同等かそれ以上の盛り上がりを見せました。

さらに2010年代も中盤になると、マインクラフトやフォートナイトといった海外のゲームが子供たちから絶大な支持を受けるようになります。ハードもスマホが普及し、CS以外のゲームも広がります。

こうしてポケモンは再び「色々あるソフトのなかの一つ」にすぎなくなっていきます。ポケモンの売上が鈍ったわけではありませんが、相対評価で見ると、また影が薄くなるわけですね。

 

まとめ

同時代におけるソフトのなかにポケモンを置いて相対的に見てみると、子供たちの世界ではダイパあたり世代がポケモンがもっとも強かった時期にあたります。だから思い入れもひとしおになる。

これがダイパ世代に見られる熱量の秘密だと思われます。