【洋書】名作ジュラシックパークの続編ロスト・ワールド【書評】

2021年11月7日

マイケル・クライトンのThe Lost World(ロスト・ワールド)を読みました。

あのジュラシックパークの続編です。

この2冊は90年代SFの最高傑作ともいわれる名作。ちなみに著者のマイケル・クライトンはテレビドラマのERシリーズの作者でもあります。

前作にあたるジュラシックパークは2~3年前に読みました。しかもいきなり原書で(といっても小学生の頃に映画版を見たことはあったので、背景知識が豊富な状態での読書でした)。

クライトンの英語が非常に読みやすく、続編もそのうち読もうと思っていたんですよね。

で、昨年ブックオフにてたまたまThe Lost Worldを発見。年末から読み始めたというわけです。

 

ジュラシックパークより面白い

本作The Lost Worldに関しては、ネガティブなレビューもいくつか目にしていました。前作と比べると動きが少なく、退屈だみたいな。

なのでそれほど期待していなかったんですね。

 

しかし実際に読んでみると、まったく退屈じゃないです。とくに後半の激しさは前作を凌駕していると思う。

前半はどこかミステリー風味があります。前作に登場したIngen社の謎を、主人公たちが解明していくという筋書き。前作とはまったく違った趣で、面白いです。

中盤はたしかに生物学的な解説みたいなのが増えます。前作に引き続き数学者のマルコムも登場。カオス理論に基づく生物学的考察を披露します。僕は興味深く読みました。

後半はスリリングです。怒涛の展開で、ちょっとやりすぎ感すらあるほどです。一流のページターナーになっていると感じました。

それから、前作に比べると主人公ら登場人物に内面的な深みがあるような気がします。ところどころでエモーショナルな次元が垣間見えるような。

個人的には前作よりも上と感じましたね。いずれにせよ、ジュラシックパークが好きならこっちも読んだほうがいいと思います。

 

マイケル・クライトンの文章は読みやすい

マイケル・クライトンの文章はかなり読みやすいです。

現代のベストセラー作家でも実際に原書を読んでみると難易度はピンからキリなのですが(たとえばスティーヴン・キングあたりは超難しい)、この人の文章は本当に読みやすい。

中級者レベルの読者なら、いきなり原書に突撃しても大丈夫かと。

ジュラシックパークとロストワールドを合わせれば800ページ以上ありますので、長いこと楽しめますよ。

他にも有名なSF作品を色々と書いていますから、クライトンにハマれば多読用の洋書には当分困らないと思います。