【洋書】『恐怖の四季』スティーヴン・キングの英語は難しい【書評】

2021年9月30日

スティーヴン・キングのDifferent Seasons(邦題は『恐怖の四季』)を読んでみました。

4つの短編が収められた作品です。僕の目当ては3つめに収録されたThe Body。映画「スタンドバイミー」の原作です。

ちなみに映画「ショーシャンクの空に」の原作もこの短編集に収録されています(タイトルはRita Hayworth and Shawshank Redemption)。

映画「スタンドバイミー」の原作

The Bodyはロブ・ライナー監督によって映画化されました。タイトルは「スタンドバイミー」。この映画版のほうが有名かもしれません。

実は原作があって、それがスティーヴン・キングのThe Different Seasonsに収録されているThe Bodyなのです。

4人の少年が、電車に轢かれて亡くなった少年の死体を探して旅をするというお話。

大昔にテレビで映画版を見たことがあるんですが、少年がヒルに噛まれるシーンだけなぜか鮮明に覚えています。

 

キングの文章むずかしすぎ…

読んでみてびっくりしたのは文章のむずかしさ。もっとスラスラ読める類の本かと思っていたのですが、相当苦労しました。

俗語が連発されるのがむずかしさの理由でしょうか。はっきりと意味のつかめない個所にしょっちゅう遭遇します。

 

以前から思ってはいたのですが、キングの洋書がプッシュされることってあまりないですよね。

たとえばダン・ブラウンやJKローリングなどの本は洋書コーナーにたくさん置いてあったりしますが、キングの本を目にすることはあまりないと思います。

現代最強の売れっ子作家なのに、原書がプッシュされないのは不思議だなと感じていました。

今回Different Seasonsを読んでその謎が解けましたね。要するに文章が難しすぎるのです。

しかもキングの本はいちいち分量が多い(『恐怖の四季』は短編集なので敷居が低いですが)。

キングの作品を原書で読みこなしていくというのは、相当な実力がないと厳しそうです。

 

ただし日本語訳を先に読んでいればハードルはだいぶ下がると思います。あるいは映画バージョンを先に見ておくとか。世界観や登場人物、さらに話の大まかな流れを把握した状態での読書になるので、多少はわからないところがあっても脳ミソが勝手に補完してくれるから楽になります。

僕はほぼ初見でいきなり原書に挑戦したので大変な目に遭いましたが、スティーヴン・キングのファンですでに作品を熟知している人なら彼の原書を多読の候補に入れるのはありだと思います。