ドストエフスキーの『未成年』は何故つまらないのか
ドストエフスキーの長編で、もっとも人気のない作品はどれでしょうか?
答えは『未成年』です。
後期の5大小説の一角をなしながらも、ほとんど語られることのないこの作品。
『カラーマゾフの兄弟』は世界文学 ...
ハイデガーに入門するのは意外と難しくない【おすすめ入門書7選とおまけ】
20世紀を代表する哲学者ハイデガー。彼の思想を理解するのは、実はそこまで難しくありません。
「最難関の哲学者だ」みたいなイメージが流布していますが、そうでもないのです。
カントやヘーゲル、あるいはドゥルーズやデ ...
ハイデガー『シェリング講義』汎神論と自由の両立
19世紀ドイツの天才哲学者シェリング。
ヘーゲルやヘルダーリンと学友だった彼は、ドイツ観念論の代表者であるばかりか、実存主義の隠れた震源とも言われます。
若きキルケゴールはシェリングの講義に出席していました。
聖書の背後にある本当の歴史『聖書時代史』
旧約聖書に書かれているユダヤ人の歴史はどこまで本当なのか?
このような疑問に答えてくれる本が『聖書時代史 旧約編』(岩波現代文庫)です。
歴史学や考古学が明らかにした最新の発見をもとに、旧約聖書の背後にある真の ...
スピリチュアル本はこれを読んでおけ【おすすめ名著17冊】
特定の宗教の信徒でなくても、心の安定や精神の成長を求めて宗教書を読むひとは多いと思います。
僕自身そういう人間のひとりで、宗教やスピリチュアル、あるいは精神医学など、精神に安定とやすらぎをもたらしてくれる良書をつねになにか ...
『聖書の読み方』なぜ聖書はあんなに読みにくいのか【書評】
大貫隆の『聖書の読み方』(岩波新書)を読みました。
聖書がいかに読みづらい書物であるかを、これでもかと解説した本です。
そしてその事実を踏まえた上で、著者なりの聖書の読み方を読者にアドバイスしていく、という構成 ...
グノーシス主義入門にはこれ 大貫隆『グノーシスの神話』
大貫隆の『グノーシスの神話』(講談社学術文庫)を読みました。
ナグ・ハマディ文書やマンダ教、マニ教の文献を多数引用し、読者にグノーシスの全体像を与えんとする本です。
とにかく引用の多い本。全体の4分の1ぐらいが ...
実存主義の震源地 ドストエフスキー『地下室の手記』【書評】
ドストエフスキーの『地下室の手記』(光文社古典新訳文庫)を読みました。
今回で3回目。最初に光文社バージョンで読み、次に新潮文庫の江川訳、それから今回また光文社の新訳で読み直したかたち。
この本に関しては光文社 ...
オーウェンの名著『ベールの彼方の生活』を読んでみた【内容紹介】
モーゼスの霊訓、シルバーバーチの霊訓と並び、英国3大霊訓に数えられるのがこの『ベールの彼方の生活』。
著者(というか自動書記の媒体)であるジョージ・ヴェール・オーウェン(オーエンと表記されることもある)は英国国教会の聖職者 ...
『ドストエフスキーとカント』カラマーゾフと純粋理性批判
ゴロソフケルの『ドストエフスキーとカント』(みすず書房)を読みました。
カントの『純粋理性批判』をカギにして『カラマーゾフの兄弟』を読み解く物珍しいこころみ。
けっこう有名な本だそうです。
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