2019年に読んだ本ベスト10【洋書から小説、歴史、哲学、英語まで】

2021年2月1日

こないだ2018年が終わったと思ったら、もう2019年も終わるようです。

ということで、2019年に読んだ本からトップ10を選んでみました。

2019年に読んだ本は、全部で180冊。そのうち洋書は17冊でした。

数年前に比べると量は減りました。これはブログを本格的に書き始めた影響だと思います。インプットを減らして、そのぶんアウトプットの量を増やすことにしたんです。

今年のハイライトはドストエフスキーおよび十二国記の再読を始めたことと、旧約聖書にハマって聖書関連の本をけっこう読んだことですかね。いずれもまだ完了しておらず、来年に引き継がれますが。

本当ならいま再読している十二国記シリーズもベスト10に入ってくるのですが、これを入れると収集がつかなくなるため、シリーズ全部をひと括りにした上で来年のランキングに回そうと思います。

第10位 サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』

まずはベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』です。存在は前から知っていましたが、中古本屋で見かけたのをきっかけに、手に取りました。

退屈がテーマ。そこに神学的なシンボルが組み込まれることで、作品に得体のしれないオーラが漂っています。なんか凄い本。

 

第9位 岡本隆司『世界史序説』

第9位はちくま新書の『世界史序説』。発売されたときからずっと興味をもっていて、ようやく読むことができた。

アジアを中心に、世界史を語り直すこころみ。アジアといっても中央ユーラシアがその中心です。歴史好きなら間違いなくワクワクできる良書。

 

第8位 東浩紀『ゲンロン0 観光客の哲学』

東浩紀が久々に発表した、理論的著作です。ドストエフスキー論が書いてあると聞いて興味をもち、手に取りました。

しかし、とくに面白かったのは前半の政治哲学でした。あいかわらず整理と要約が神がかり的で、とても勉強になった。

後半のドストエフスキー論も異常なことを言っていて興味深い。このドストエフスキー論はいつか紹介してみたいですね。

 

第7位 丸谷才一『快楽としての読書 日本編』

書評集です。この本のおかげで、読みたい本がたくさん見つかりました。また。この本自体が読み物としておもしろい。丸谷の博識と文才のなせる業ですね。

海外編もあるので、そのうち読んでみたい。

丸谷才一に関しては『闊歩する漱石』(講談社文庫)も入れたかったのですが、なるべく一人の作家は一冊までとしたいので、除外しました。

 

第6位 岡義武『国際政治史』

政治学の泰斗による古典的名著。ゴリゴリのアカデミックな内容と文体、なのに読みやすく抜群に面白いという魔術が、岡義武の持ち味。

この本で岡義武のファンになりました。岡の著作は最近、岩波文庫が続々と文庫化しているので、そのうち全部読んでみたいと思っています。

 

第5位 ドストエフスキー『死の家の記録』

ドストエフスキー全作再読プロジェクトの一環で読みました。この本はそれほど好きではなかったのですが、今回の読書でそれが一変しました。

監獄体験が延々と綴られるのですが、なぜかそれに癒される。そしてドストエフスキーのインスピレーションの源としても、本作は重要です。

ドストエフスキー再読はまだ続いています。2020年のベスト10には、ドストエフスキーの後期作品がまちがいなく入ってくるでしょう。

 

第4位 森沢洋介『英語上達完全マップ』

瞬間英作文シリーズで有名な著者の、英語学習本。この本はずっと前から買おうかどうか迷っていました。ネット上に無料で見れるサイトがあるものですから。

しかし、もっと早く買っておけばよかったですね。やっぱり本だと体系的に理解できるし、内容の理解も深くなると思います。そして単純に、読んでいて楽しい。

英語学習者はこの本に従っておけばオーケー。

 

第3位 山我哲雄『聖書時代史 旧約篇』

今年のハイライトの一つ。なぜか旧約聖書にハマって関連する著作も色々と読んでいるのですが、そのなかで抜群におもしろかったのがコレ。

地味な風貌ですが、内容はスリリングで、読み物として圧倒的におもしろい。宗教の本としてではなく、歴史の本として楽しむべき作品です。

旧約聖書は現在エレミヤ書まで来ました。来年は新約聖書に突入すると思います。

 

第2位 新井素子『AI vs 教科書が読めない子どもたち』

2019年上半期のナンバーワン書籍。世間的にも大変なベストセラーになった本ですね。

僕のような天の邪鬼ですと、ベストセラーと聞いただけで読む気がなくなってしまうのですが、この本はほんとうに読んでよかった。

科学、哲学、社会問題、あらゆる面で大きな学びがあります。

 

第1位 Gone with the Wind

よほどのことがない限り、2019年は『AI vs 教科書が読めない子どもたち』が1位になるだろうと思っていたのですが、下半期にそれを超えるものが現れました。

マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』の原書です。

日本語バージョンは2017年に岩波文庫で読みました。先にそっちを読んだせいもあるでしょうけれど、原書の英語はとても読みやすい。

内容もすさまじく面白いです。前回読んだときよりもずっと面白かった。やっぱり原文で読んだほうが作品を深く味わえるのかもしれないですね。

1,000ページを超える大著ですが、だれることなく最後まで一直線でした。