神が解説する死後の世界 ニール・ウォルシュ『神へ帰る』
ニール・ドナルド・ウォルシュの「神との対話」シリーズ。
アメリカ人のニールが文字通り、紙面上(本作はパソコンのブラウザ上か?)で神と対話する作品です。
そしてシリーズ最終巻が本書『神へ帰る』。個人的にこれがシリ ...
スピノザ『知性改善論』エチカへの導入
スピノザの主著といえば『エチカ』。
そして『エチカ』への導入となる重要な本がこの『知性改善論』(岩波文庫)です。
全体で120ページ、本文だけならおよそ80ページの小ぶりな書。
リンク本書は次の有名 ...
英語で『聖書』を読む【多読初心者におすすめの洋書】
世界一売れた本といえばなんでしょうか?
答えは聖書です。ユダヤ教やキリスト教の聖典ですね。日本でもホテルに泊まるとよく部屋の机とかに置いてあります。
そして聖書には、もちろん英語訳バージョンがあります。色んなバ ...
デカルトの心身問題の解決法【スピノザとライプニッツの場合】
哲学には心身問題とよばれる問題があります。心と身体がいかに影響を及ぼし合っているかを考えるのが、その内容。
これはデカルトの思想から意図せずに発生した問題で、その後の哲学者を悩ませ続けました。
なぜ心身問題は発 ...
ドストエフスキーの伝記ならグロスマンの『ドストエフスキイ』
加賀乙彦の『小説家が読むドストエフスキー』(集英社新書)を読んでいたら、ドストエフスキーの伝記ならこれがいちばん良いといってグロスマンの『ドストエフスキイ』(筑摩書房)が紹介されていました。
絶版で手に入りにくいのですが、 ...
ライプニッツの哲学をわかりやすく解説【スピノザとの対比で理解】
ライプニッツといえば最後の万能人と呼ばれ、大天才として知られています。
ライプニッツの業績でいちばん僕たちに馴染み深いのは、数学の微分積分ですかね。あれを発明したのはライプニッツです。
厳密にはニュートンのほう ...
フロイト『モーセと一神教』ユダヤ教の起源はエジプトか?
精神分析の創始者といえばフロイト。
彼がユダヤ教という宗教の起源について語った『モーセと一神教』という名著(迷著)があります。
長いこと積ん読してありましたが、読んでみたらこれが面白い。説得力があるかは微妙なと ...
『魔性の子』はどのタイミングで読むべきか?【十二国記を読む順番】
小野不由美の『魔性の子』(新潮文庫)を読みました。
読むのは7年ぶり。これで3回目です。もっとちびちび読みすすめる予定でしたが、読み始めてみるとやはり引き込まれ、後半の200ページは一気読み。
リンクこの本、十 ...
【洋書】名作ジュラシックパークの続編ロスト・ワールド
マイケル・クライトンのThe Lost World(ロスト・ワールド)を読みました。
あのジュラシックパークの続編です。この2冊は90年代SFの最高傑作ともいわれる名作。
ちなみに著者のマイケル・クライトンはテ ...
マルクスのヘーゲル批判をやり直す 柄谷行人『帝国の構造』【解説】
柄谷行人の『帝国の構造』(青土社)を読みました。
久々に柄谷行人の頭の良さが炸裂している気がしました。『トランスクリティーク』以降の仕事では、この独特の切れ味があまり見られなかった印象があるんですよね。本作ではそれが復活し ...