セドナメソッドを習得するならこの本【基本の効果から応用テクニックまで】

2022年1月10日

ヘイル・ドゥオスキンの『人生を変える一番シンプルな方法セドナメソッド』を読みました。

この本を読むのはこれで3回目。しかも原書(The Sedona Method)でも3回ぐらい読んでいます。

一言で内容をいうと、瞑想の技術を教えてくれる本です。

タイトルだけみると安易なスピリチュアル本みたいな印象を受けますが、内容はきわめて実践的であり、効果も高いです。

ちなみに著者は『ザ・シークレット』にマスターの一人として登場している模様。

本書のポイントのうち、以下の3つに注目してみましょう。

・内観瞑想を仕組み化
・効果をブーストさせる巧妙なテクニック
・思考よりも感情を重視

内観瞑想をわかりやすく仕組み化

セドナメソッドは次の基本パターンから成ります。

1. いま感じている感情を受け入れる
2. 感情を手放す

えらく単純ですが、実際これが効きます。

 

具体的には次のようなステップを行います。

たとえば歯医者に行く恐怖を抱えているとしましょう。自分自身に次のように問いかけていきます。

1. この恐怖を受け入れることができる?この恐怖を認めること、許すことができる?

2. この恐怖から手を離すことができる?

3. この恐怖から手を離す意志はある?

4. いつ、この恐怖から手を離す?

この質問にはイエスで答える必要はありません。ノーでも平気。実際、ノーと答えたにも関わらず手放しが成功することも少なくないです。

 

この基本パターンがさまざまに応用され、心理、目標、金銭、人間関係、健康などの分野で読者は感情を解放していきます。

そして感情を解放することで、変えるべきものごとに関してはスムーズに行動を起こせるようになり、変えられないものごとに関しては平静に運命を受け入れられるようになる、という道行き。

 

本書には瞑想や宗教といった単語はほとんど出てきませんが、セドナメソッドは仏教の瞑想に近いと思います。

心の内側に潜っていく内観瞑想と、感覚をただ見つめるヴィパッサナー瞑想を組み合わせた感じですね。

それを仕組み化し、シンプルな形にまとめたのがセドナメソッドだといえるでしょう。

仏教の瞑想よりも簡単で、効果も実感しやすい印象です。

 

効果をブーストさせる巧妙なテクニック

色々な応用テクニックが紹介されますが、なかでもすごいと感じたのが、感情を両面から解放していくというもの。

たとえば禁酒をしたいとしましょう(僕はアルコールを飲みませんが)。

そこで、お酒を飲みたい感情を手放すことにします。ふつう、お酒を飲みたい気持ちを手放すだけで終わりますよね。

しかしこのセドナメソッドでは、お酒を飲みたくないという感情まで手放すように推奨されます。

 

ある感情が存在するとき、それと相反する感情もまた存在する。その両面を解放することで、瞑想の効果がブーストするのです。

これは奥深い洞察で、ふつうの瞑想とかにも応用できると思う。

 

この思想は不安を手放すトレーニングにも応用されます。

たとえば家族が出先で事故にあっているんじゃないかという不安があったとしましょう。ふつうならこの不安をそのまま手放しの対象とするだけで終わりますよね。

しかし本書の場合、「家族が事故にあってほしい」という気持ちをも手放すように勧められます。

ある不安が存在するとき、それを望む気持ちがどこかで自然発生してしまう。だから不安を両面から手放していくことで精神的自由により近づけるというわけです。

 

思考よりも感情を重視

3つめのポイントは、思考よりも感情を重視するところ。

いくら思考を変えてみても、感情を手放さなければ行動や人生は変わらないと説きます。

 

これはたとえば認知行動療法とは真逆の考え方です。認知行動療法では、思考を変えることに重点を置きますから。

どちらが正しいのか?

それはよくわかりません。

ただ、どちらも効果はあります。まあ効けばなんでもいいといえるでしょう。

 

原書もおすすめ

このセドナメソッドですが、実は日本語バージョンは抄訳です。原書はこれの約3倍の分量がある。

原書はやや冗長な面があるため、要点をコンパクトにまとめた日本語バージョンだけでも十分だとは思います。

しかし英語がきわめて平易で読みやすいため、興味のある人は原書へのチャレンジをおすすめします。

読みやすさ、分量の多さ、内容のすばらしさ。三拍子そろった良書ですので、英語の多読用テキストとしても活躍してくれます。