【洋書】『新しき啓示』と『神との友情』「神との対話」の外伝【書評】

2021年2月5日

ニール・ドナルド・ウォルシュのThe New Revelationsを読みました。「神との対話」シリーズの外伝的な本です。

「神との対話」はニールが紙面上で神と対話するシリーズ。本書もその構成に則っています。

文字通りに受け取れば、ニールは完全に預言者ということになります。

こういうの、僕はわりとすんなり受け入れます。むしろ預言者って公式の宗教が認めるよりもたくさんいるんだろうなと思う。

しかしこの点を留保したとしても、内容は普通に素晴らしいシリーズ。体裁はフランクですが、書かれていることは極めて深く、強烈です。

 

本書はいきなり切羽詰まった感じで始まります。

「神さま大変です」みたいな。それに対して神が「わかっておるよ」みたいな返答をする。

いやに大げさな始まり方だなという印象。何をそんなに慌てているのか?

しかし書かれたタイミングを見て納得。本書は2003年の本。冒頭が書かれたのはおそらく2001年なんですね。つまり9.11のテロを受けて緊急的に行われた対話が本書なのだと思われます。

 

内容もそれに対するリアクションとして受け取れるものばかり。既成の宗教組織への批判がどしどし飛び出してきます。

現実を変えるには、神についての信念を変えなくてはならない。新しき信念、タイトルにもある9つの啓示ですが、これが順番に解説されていく流れ。

 

その内容については従来の「神との対話」シリーズとかぶっています。したがって本書を優先的に読む必要はないですね。

まずは初期の3部作を読むのがいいです。その次にオススメなのはシリーズ最終巻の『神へ還る』。これが超名作。

本書は読むにしても後に回して問題ないでしょう。

 

『神との友情』も原書で読んでみた

Friendship with God(邦題は『神との友情』)も原書で読んでみました。

Friendship with Godの特徴として、自伝的な要素が強い点が挙げられます。「神との対話」3部作に比べて、ニール自身のエピソードが多いですね。

初めて神と紙面上で対話したときのエピソードも出てきます。

おもしろいのは、著者も対話の相手が神だと100%確信してはいないところ。自分の無意識が作り出した対話相手なのではないかという意識がどこかにあるようです。

知人からは「ひょっとして悪魔なんじゃないか」と言われることすらあるそう。これマホメットも同じことを言われていたんですよね。たしかに論理的に反論するのはむずかしい。

著者が「本当に神なのかも」と思った瞬間は、モーセについてのまったく新しい解釈を聞かされたときらしいです。

また過去にエリザベス・キューブラー・ロスのスタッフとして働いていたという事実も明かされ、驚きました。

この巻もあえて読む必要はないと思います。まずは初期3部作(一作目だけでもいい)、次に『神に帰る』を読むのがおすすめです。