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1980年代~1990年代のGOTYは?【歴代受賞作を予想】

2024年12月16日ゲーム

GOTY(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)とは、各ゲームメディアが、その年に発売されたソフトのなかからもっとも優れたものに与える称号。

ぶっちゃけていえば、西洋の評論家とメディアが勝手にあれこれやっているだけの賞です(それでも忖度まみれの日本のメディアよりはマシなのですが)

GOTYレースが本格化したのは、洋ゲーが主流化した2000年代後半以降のこと。

しかし日本の家庭用ゲームの全盛期は、80年代後半から2000年代前半にあるのです。その時期にGOTYが実質的に存在していなかったのは残念。

というわけで、ファミコン発売(1983年)から2000年までの、20世紀のGOTY候補作を考えてみました。

1983年 ドンキーゴング(ファミコン)

 

ファミコンのロンチソフト。実はマリオではなくドンキーが始原の存在。これは秘密の歴史です。

 

1984年 テトリス

落ち物パズルゲームの始祖。ちなみにソ連のゲームです。

 

1985年 スーパーマリオブラザーズ(ファミコン)

言わずとしれた世界でいちばん有名なゲーム。ファミコンといえばこれ。

 

1986年 ドラゴンクエスト(ファミコン)

ドラクエの登場。これがその後の日本のカルチャーに与えた影響は絶大なものがあります。おそらく社会史的なレベルで扱われてもいい存在。

ゼルダシリーズの一作目もこの年に登場。ちなみに海外ではドラクエはまったく人気がなく、代わりにゼルダがドラクエ並みにファンが多いです。

 

1987年 メタルギア(MSX2,ファミコン)

 

コナミの小島監督のデビュー作。ステルスゲームの元祖。

この年にはロックマンとファイナルファンタジーもシリーズ一作目が発売されています。

 

1988年 ドラゴンクエスト3(ファミコン)

そして伝説へ。ドラクエが他のRPGを圧倒して傑出していたのはこの作品まで。

スーパーマリオブラザーズ3とロックマン2もこの年。桃太郎電鉄の一作目もこの年に出ています。

 

1989年 Mother(ファミコン)

糸井重里が手掛けた名作RPG。なじみやすくもどこか不気味な、異様な世界観が特徴的です。

 

1990年 ファイナルファンタジー3(ファミコン)

シリーズ初のミリオンタイトル。ジョブシステムの基盤が整う。意図的にバグを使って飛空艇を動かすなど異常な技術力が当時から光る。

この年はドラクエ4も出てます。ファイアーエムブレムの一作目もこの年。

 

1991年 ゼルダの伝説 神々のトライフォース(スーファミ)

ハードがファミコンからスーファミに変わり圧倒的な進化を遂げた作品。現代はアクションRPGが主流となっていますが、その元祖はこのへんにあるといえるでしょう。

スーファミではFF4とスーパーマリオワールドも発売されています。FF4とゼルダは激しく競う展開が予想される。メガドライブのソニックもこの年。

 

1992年 ファイナルファンタジー5(スーファミ)

ジョブシステムの完成形を見たソフト。いまだに上位互換の存在しない凄いゲーム。

ドラクエ5とマリオカートもこの年。ドラクエ5は世紀の神ゲーですが、グラフィックのしょぼさなど当時は批判も多く、GOTYレースで勝つようなタイプではありません。ストリートファイター2もこの年にスーファミに移植され大ヒット。

 

1993年 伝説のオウガバトル(スーファミ)

 

クエストから発売された伝説的なシミュレーションRPG。のちのタクティクスオウガ、さらにスクウェア移籍後のFFタクティクスやFF12へとつながります。

聖剣伝説2とロマンシングサガ2もこの年。

 

1994年 バーチャファイター(セガサターン)

 

1994年は次世代機レースが始まった年。世間の注目は任天堂vsセガに集まり、ソニーのプレイステーションが勝つなどだれも予想していない時代です。

3Dゲームで世間に衝撃を与えたセガのバーチャファイターがこの年のGOTYと予想。

FF6の発売もこの年。世界的に評価が高くシリーズ最高傑作の声も少なくないFF6ですが、さすがに次世代ゲームのインパクトには負けたのでは?

実況パワフルプロ野球の一作目もこの年に登場。

 

1995年 クロノトリガー(スーファミ)

ドラクエの堀井雄二&鳥山明とFFの坂口博信がタッグを組むというドリームプロジェクト。出てきたのはハードルを超える神作でした。制作スタッフの一部はのちのゼノシリーズへとつながります。

テイルズシリーズの一作目テイルズオブファンタジアの発売もこの年。さらにタクティクスオウガも同年の発売。この辺のソフトはどれも傑出度がすさまじく、クロノトリガーとは熾烈な競争になったと予想されます。

 

1996年 マリオ64(ニンテンドー64)

ようやく登場した任天堂次世代機、そのロンチタイトルがこれ。現代にそのままもってこれるような3Dアクションがいきなり誕生してしまいます。

ポケットモンスター赤緑の登場もこの年。

 

1997年 ファイナルファンタジー7(PS1)

スクウェアがソニーハードにまさかの移籍。3D一発目となる大事なタイミングで出てきたのは後世に残る神作でした。

ここからRPGというジャンルがゲーム業界を席巻します。

この潮流が変わるのは2000年代の後半、2008年のモンハンP2Gの大ヒットが分水嶺といえるでしょう。そして翌年2009年にはフロムからデモンズソウルが登場。

PS3以降の大規模開発とRPGの相性は悪く、時代はアクションゲームやオンラインゲームが主流となっていきます。

 

1998年 ゼルダの伝説 時のオカリナ(ニンテンドー64)

3Dアクションと化したゼルダ。マリオ64とともに現代のアクションゲームのベースになっている存在。

メタルギアソリッドやバイオハザート2、ゼノギアスもこの年。ゼルダとメタルギアは相当熾烈な戦いになったことでしょう。

 

1999年 シェンムー(ドリームキャスト)

 

ゼガによって送り出された伝説のゲーム。オープンワールドの元祖ともいわれます。のちの龍が如くへとつながる作品でもある。

FF8もこの年。おそらくGOTY大本命はFF8だったでしょうが、それをシェンムーがひっくり返す展開になっただろうと予想します。

 

2000年 ベイグラントストーリー(PS1)

 

PS2が発売された年。PS1ではFF9やDQ7といった大御所も出ています。ぼくのなつやすみが登場したのもこの年。

FF9もメディアからの評価がきわめて高い作品なので、こっちが受賞した可能性もありますが、革新性という面ではFFにしてはたいしたことないタイプなので、超大穴のベイグラが勝ったんじゃないかと予想します(そして大荒れになる)。なお坂口博信はベイグラとFF9どっちもプロデューサーやってます。

ちなみにFF10は翌年の2001年発売です。そう考えるとPS1→PS2、2000年→2001年の異常な進化に驚きを禁じえませんね。