文学の本ドストエフスキー

4冊の洋書(ドストエフスキー)

『カラマーゾフの兄弟』は何種類も邦訳が出ていますが、根強い人気を誇るのが米川正夫が訳した岩波文庫バージョン。第1版は1928年とのこと。

以前から評判は耳にしていましたが、初めてこの米川訳で読んでみました。

ち ...

文学の本ドストエフスキー

冬の哲学の木

ただでさえ複雑な作品の多いドストエフスキーですが、そのなかでもトップクラスの難しさで知られるのが『悪霊』。

「こういうことが書いてある」と一つの視点からまとめるのは不可能に近いと思われます。

信仰をテーマに据え ...

文学の本ドストエフスキー

ホームで電車を待つ人

世界一美しい恋愛小説とも呼ばれる『白痴』。

ドストエフスキー作品のなかでそんなに人気があるほうではなく、本人も失敗作扱いしていた模様。

しかし根強いファンが多い作品でもあります。ドストエフスキーは苦手だけど白痴 ...

文学の本ドストエフスキー

本

山城むつみの『ドストエフスキー』を読了。

毎日出版文化賞を受賞した作品で、一時期かなり話題になっていました。

講談社文芸文庫に収められるも価格設定が鬼だったりもしてなかなか手を出す機会がなかったのですが、今回よ ...

文学の本ドストエフスキー

冬の哲学の木

シベリアでの死刑をすんでのところで免れたドストエフスキー。

監獄から解放された彼は、10年の遅れを取り戻そうと、怒涛の勢いで創作活動を再開します。そうして執筆が進められたのが、『死の家の記録』と『虐げられた人びと』でした。 ...

文学の本ドストエフスキー

ホームで電車を待つ人

『貧しき人々』で鮮烈なデビューを果たし、文壇の寵児となったドストエフスキー。

彼が自信満々で世に送り出した2作目が『二重人格』です。

岩波文庫版で十数年ぶりに再読してみました。これが2周目です。

リンク『 ...

文学の本ドストエフスキー,良書まとめ記事

本棚に並んだドストエフスキー論の本

ドストエフスキーほど絶大な影響力をもつ文学者はまれですよね。

ですから他の文学者や思想家が彼に関して論じた書籍もまた星の数ほど出版されています。

伝記、評論、アカデミックな研究書、などなど。

ドスト ...

文学の本ドストエフスキー

木

ドストエフスキーを論じた作品は数ありますが、そのなかでも最強の存在感を放っているのが、ロシアの批評家ミハイル・バフチンによる『ドストエフスキーの詩学』(ちくま学芸文庫)です。

ドストエフスキーは、よくその思想的な深さが着目 ...

文学の本ドストエフスキー,洋書

十字架

ドストエフスキーのCrime and Punishmentを読みました。『罪と罰』の英訳版です。

『罪と罰』を読むのはこれで3回目か4回目。英訳バージョンで読むのは2回目です。

僕がもってるバージョンはRich ...

文学の本ドストエフスキー

十字架

ドストエフスキー論のなかで最強の作品はなんでしょうか?

僕は日本なら森有正の『ドストエーフスキー覚書』(ちくま学芸文庫)、海外ならベルジャーエフの『ドストエフスキーの世界観』だと思ってます。

ベルジャーエフは2 ...