『小説家が読むドストエフスキー』小説家兼キリスト教徒ならではの解説
このあいだ読了した『21世紀ドストエフスキーがやってくる』に、亀山郁夫と加賀乙彦の対談が収録されていて、おもしろく読みました。
そのなかで亀山が加賀の『小説家が読むドストエフスキー』(集英社新書)をべた褒めしてたんですよね ...
『小公子』小公女と対をなす児童文学の名作
『小公女』と対をなすバーネットの名作が、『小公子』です。原作のタイトルはLittle Lord Fauntleroyというキャッチーさのかけらもないもの。
ちなみに小公女のほうの原題はLittle Princessと、わか ...
『白夜』初期ドストエフスキーの隠れた名作
ドストエフスキー初期の隠れた名作『白夜』。ドストエフスキー再読プロジェクトの一環として、光文社古典新訳文庫バージョンを読み返しました。
リンク一種の恋愛小説ですかね。夢想家の青年と、少女の出会いを描いています。基本的にはデ ...
スカーレット・オハラとは何者か?『風と共に去りぬ』
アメリカ文学を代表するベストセラー『風と共に去りぬ』。
南北戦争時代の南部アメリカを舞台にした歴史小説です。南部アメリカ、そして歴史小説というところがポイント。
映画バージョンの影響なのか、本書に関してはよく「 ...
ドストエフスキーの小説はどれから読むべきか?【この順番がおすすめ】
世界文学史上の最高峰ドストエフスキー。僕のいちばんのお気に入り作家でもあります。
ドストエフスキーを読もうとなったときに困るのが、どれから読んだらいいのかということですよね。数が多いだけでなく、代表作が多いため、これだけ読 ...
ドストエフスキーの『未成年』は何故つまらないのか
ドストエフスキーの長編で、もっとも人気のない作品はどれでしょうか?
答えは『未成年』です。
後期の5大小説の一角をなしながらも、ほとんど語られることのないこの作品。
『カラーマゾフの兄弟』は世界文学 ...
実存主義の震源地 ドストエフスキー『地下室の手記』【書評】
ドストエフスキーの『地下室の手記』(光文社古典新訳文庫)を読みました。
今回で3回目。最初に光文社バージョンで読み、次に新潮文庫の江川訳、それから今回また光文社の新訳で読み直したかたち。
この本に関しては光文社 ...
『ドストエフスキーとカント』カラマーゾフと純粋理性批判【書評】
ゴロソフケルの『ドストエフスキーとカント』(みすず書房)を読みました。
カントの『純粋理性批判』をカギにして『カラマーゾフの兄弟』を読み解く物珍しいこころみ。
けっこう有名な本だそうです。
リンク& ...
ドストエフスキーを英訳で読むならこのバージョンがおすすめ
ドストエフスキーを英訳で読み返す予定だと先日言いましたが、その英訳バージョンがこれ。
The Brothers Karamazov(カラマーゾフの兄弟)、Crime and Punishment(罪と罰)、Demon(悪霊 ...
『賭博者』ギャンブル依存症者ドストエフスキーの賭博小説
ドストエフスキーの『賭博者』(新潮文庫)を読みました。
ドストエフスキーは自らがギャンブル依存症だったことでしられ、その体験が本作にも表れています。
リンク
訳文はあまりよくないですね。 ...