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エルデンリングが令和のドラクエ2だった件【戦闘は微妙】

2024年7月14日ゲーム

フロムソフトウェアが放つオープンワールドARPG「エルデンリング」。

半年後ぐらいにやるつもりでしたが、あまりに話題になっていたので我慢できずに買ってしまいました。

同社初のオープンワールドということでスカイリムみたいなのを想像してましたが、実際にはさにあらず。想像以上にダークソウルのままです。ダクソ2をゴージャスにしてボリューム10倍にした感じ。

一分の隙もない神ゲーかというとそういうタイプではなくて、加点法で評価すれば他のどんなソフトよりも面白いけれども、減点法で評価すると限りなく駄作に近づいていく感じ(その意味では初期アイスボーン感がある)。

世界の広がり、探索とレベリングの面白さ、後半の鬼畜難易度(というかおそらくバランス調整の失敗)。なんとなくドラクエ2っぽいなとも。ただし仲間や街は存在しませんが。

高難易度のRPGが好きな人におすすめできそう(アクションが鬼門とはいえ)。

逆に純粋に高品質なアクションゲームを求める人には勧めづらい作品になっている気がします。

以下、エルデンリングの良かったところと良くなかったところをまとめておこうと思います。

Elden Ringの良かったところ

・探索が楽しい
・レベリングが楽しい
・ボリュームが半端ない

探索が楽しい

 

エルデンリングの特徴はオープンワールドにあります。広大な世界がシームレスにつながっていて、しかも序盤からほぼどこにでもいけます。

ワールドマップの広さは常軌を逸するものがあり、探索しつくしたつもりでも、まだ知らない洞窟がそこかしこにあったりします。

しかもただ広いだけでなく、フィールドやダンジョンの作り方が天才的に上手いんですよねこの会社。「この道があの場所に続いてるのかよ!?」とか「ここに隠し通路が!?しかもその先に未知のダンジョンだと!?」みたいな驚きを用意するのが上手すぎる。他の後追い死にゲーとの一番の差はこのマップ作りのセンスだったりします。

ダークソウル1以来ユーザーを驚かせ続けてきたセンスが本作でも健在(デモンズではマップはまだそれほど重視されていなかった)。こんなに密度の濃いオープンワールドは空前絶後だといってもいいのではないでしょうか。

ただし村とか街はありません(滅んだ城や亡者ならたくさん出てきますが)。スカイリムみたいな住民たちで溢れた世界を期待すると肩透かしを食らうので注意。

あくまでもダークソウルのオープンワールド化です。

 

レベリングが楽しい

成長システムはデモンズソウル以来のソウルシリーズのまま。

敵を倒すとルーン(経験値)を入手。それを振り分けてパラメータを自由に成長させるタイプです。

筋力型とか魔術型とか技能型とか信仰型とか自由に育てることが可能。それぞれの方向性ごとに装備できる武具や魔法も変わってきます。このカスタマイズ性こそ面白い。

もちろんレベルキャップなど存在せず、最序盤でレベル100超えもレベル200超えも可能です(スライム狩り続けてレベル99にするようなもの)。

しかも本作の場合はオープンワールドによってレベリングにさらなる面白さがもたらされています。

序盤のうちから中盤エリアに忍び込み強力な装備を入手。こっそり終盤エリアまで足を伸ばしてレベル上げ。

こういうのにワクワクする人は少なくないはず。このタイプの人はエルデンリングにドンピシャだといえるでしょう。

自分はどうもSEKIROが合わなかったんですが(一応トロコンまでやりましたが)、レベル概念のない純粋なアクションゲームだったからだろうなと。やっぱり自分はRPGが好きなんだなと再確認しました。

 

ボリュームが半端ない

エルデンリングのボリュームは想像を絶するものがあります。

50時間プレイしてまだ半分にも満たない。100時間プレイしてもまだクリアじゃない。

しかもソウルシリーズは強くてニューゲームを搭載しています(ただし敵も強くなりますが)。異なるビルドで攻略するのも面白いです。マルチエンディングのおかげで周回に大きな意味があるのも嬉しい。

そしてマルチプレイもあるのがソウルシリーズの醍醐味。モンハンみたいな協力プレイだけでなく敵対も可能。こうなってくるとほぼ無限に楽しめます。

サクッとクリアしたい人には地獄のような容量ですが、コスパよく長く遊べるソフトを求める人には天国のような作品。

この超ボリュームですから、仮に評判のいい中盤までやってそこで辞めたとしても、定価分の価値はあるでしょう。

 

Elden Ringの微妙だったところは戦闘

エルデンリングでつまらないと思ったのは戦闘ですね。もっと正確に言えば敵の挙動です。

無限のスタミナで広範囲攻撃をブンブン。無限のMPで詠唱時間なしの魔法をシャンシャン。

Amazonのレビューで、フロムの過去作は「回避→攻撃→回避→攻撃」ぐらいのテンポだったのにエルデンリングは「回避→回避→攻撃→回避→回避」みたいなテンポになってると書いてるレビュアーがいましたが、まさにそれ。

もはや敵がプレイヤーを楽しませようとしていないレベルなんですよね。ひたすらプレイヤーへの嫌がらせムーブに終始する感じ。

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簡悔といわれることの多かったモンハンのアイスボーンですら、本作に比べればターン制を忠実に守っていますし、慣れてくればいくらでも攻撃を差し挟むことのできる設計になっています。

とくに後半は敵の配置も異常になってきて、「令和のロンダルギア」と呼ぶにふさわしい苦行が待ち構えているので覚悟が必要です。

 

RPGが好きなら楽しめる

エルデンリング、個人的には中盤までならソウルシリーズで一番好きかも。デモンズソウルかエルデンリングの前半のどっちかが一番面白かったですね(デモンズは初体験補正が強いと思いますが)。

探索とレベリングが本作の長所。この2要素が好きな人ならハマれると思う。初期ドラクエみたいなのが好きな人と意外に相性いいと思いますよ。

たしかにアクション戦闘が鬼門ですが、他のソウルシリーズに比べると抜け道がいくらでも用意されているのが特徴ですからね。レベルと装備でゴリ押しはできなくもない。

逆に純粋なアクションゲームのつもりでプレイしたら、本作はおそらくソウルシリーズで一番難しいと思います。しかも上述したように敵の挙動や配置はクソゲーと呼ばれかねないレベルですから、評価は厳しいものになるでしょう。

エルデンリングは探索とレベリングが好きなRPGゲーマーにおすすめの作品だといえます。