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ゴーストオブツシマが意外とつまらない件

2024年6月4日ゲーム

ゴーストオブツシマは、2020年にソニーのゲームスタジオ(サッカーパンチ)が放った、オープンワールドRPGの名作。

鎌倉時代の日本が舞台となっており、対馬のサムライがモンゴル軍相手に戦います。

和風の洋ゲーという珍しすぎる存在。

対応ハードはPS4/PS5。2024年にはPC版も発売されました。

いつかはやってみようと思っていた作品。

プレイ動画を見たり評判を聞いたりすると、どうもアサクリっぽいRPGだなという印象。僕はアサクリのオリジンズとオデッセイが好きなので、こりゃ日本版のアサクリだと思いPSプラスでプレイ開始。

…でも思っていたのとは違いました。

アサクリを期待するとガッカリします。むしろムービー過多(スキップ不可)のシナリオ重視ゲームです。

オープンワールドとはいえ、ゲームゲームした感じではなく、かなり重いプレイ感覚。言うならばウィッチャー3が近いです。あれをさらに重くした感じ。

以下、軽くレビューしておきます。

ゴーストオブツシマの良かった点

良かった点ですぐに思いつくのはこのへんか。

・世界観がきれい
・拠点の制圧が面白い
・RPG要素がけっこう豊富

ソニーの資本と技術がバックにあるため、グラフィックは一流です。しかも美術的に綺麗。この和風世界観こそが本作最大の特徴にして長所だといえるでしょう。海外の会社がこのレベルの和風ゲームを作ってしまったという点が驚き。

オープンワールドのそこかしこにはモンゴルの拠点が敷かれており、これをステルスで落としていくのが面白いです。アサクリと同じ構成。ステルスは義務ではなく、やろうと思えば正面突破もできます。

またRPG要素がけっこう豊富なのも面白いポイント。たとえば隠れた場所にある神社を見つけてお参りするとアクセサリ入手、温泉を見つけて休憩すると体力アップ、道場を見つけて修行ミニゲームをクリアすると気力アップ、というふうに。

オープンワールドに散りばめてある収集要素が主人公の育成と紐づけられており、探索にモチベーションが湧きます。

 

ゴーストオブツシマの微妙だった点

逆に微妙だった点はこのへんか。

・ムービーが飛ばせない
・L3押し込みダッシュ
・アサクリすると劣化アサクリ
・普通に戦闘すると劣化フロム

このゲーム最大の弱点はムービーを飛ばせないこと。

100歩譲ってメインストーリーのムービーが飛ばせないだけならまだ我慢できるのですが、サブクエストの会話とかも全部スキップ負荷です。農民を助けたときに挟まれる「もう駄目かと思いました…」みたいな台詞およびカットシーンも飛ばせません。

ムービーどころかすべての台詞をスキップできないという徹底した作り。これがどうにも我慢できない人は多いと思われます。ちなみにムービーは多いです。

2周目になるとムービースキップできるようにアプデで改善されてはいますが、せめてメインシナリオ以外のムービーや台詞は1周目でもスキップさせてほしい。

もう一つきついのがダッシュがL3押し込み入力なこと。しかもボタンのカスタマイズは自由にやらせてくれません。ダッシュはL3押し込みかR3押し込みのどちらかです。これが終始ストレス。

拠点をステルスで落とすのが楽しいと書きましたが、アサクリと比べると劣化バージョンであることは否めません。アサクリであればあらゆる家屋や崖をスイスイと登り、またどんな高所からでも自由に飛び降りることが可能ですが、ツシマの場合はそのような機動性はなく、もっさりしたゲームプレイになります。

じゃあ正面から戦うとどうなるかというと、洋ゲーによくある劣化フロムゲーになってしまいます(これはアサクリも同じ)

ゲーム面において突き抜けたものがなく、いまいち面白くなりきれないという感覚が終始つきまとうのでした。

ムービーが飛ばせてダッシュが押し込み操作じゃなかったとしても、90点超えの神ゲーとまではいかないんじゃないかという印象。

 

ゴーストオブツシマはどんな人におすすめか?

この作品、ストーリー重視のオープンワールドゲームが好きな人には間違いなくおすすめできると思います。

逆に長いムービーを見るのが嫌いな人には絶対に合わないです。

フロムゲーみたいな戦闘も期待するべきではありません。

アサクリの日本版と思って手を出すのもやめたほうがいいです。どちらかというとウィッチャーの日本版といったほうがいいかもしれません。