文章を書くのが苦手な人におすすめなライティング本4選【上達への最短ルート】

2021年3月28日

「文章を書くのが苦手。書き出すまでに時間がかかるし、書き終えるにはもっと時間がかかる。ましてや数千文字の長文を書くなんて無理無理カタツムリ」

このような悩みをお持ちの方のために、おすすめの文章術の本を紹介します。

僕も学生時代は文章を書くことが苦手でした。小学校の読書感想文は親に書いてもらっていたほどです。

しかし翻訳の勉強や仕事をするうちに「上手な日本語の文章を書きたい」という欲望が芽生え、さまざまな文章術の本に手を出すようになりました。

そのかいもあり、今では日本語で記事を書いてお金をもらうレベルに到達しています。

以下に紹介する本はすべて、そうやって僕が実際に使い、効果を感じたものになります。

 

唐木元『新しい文章力の教室』

まずは唐木元の『新しい文章力の教室』。これがいちばん重要です。何はさておき、この本を読まなくてはいけない。

とくに第一章の「書く前に準備する」、ここがすさまじく重要。文章を書く前に、構造シートを作らなくてはいけないと著者はいいます。

構造シート作成は次のような手順を取ります。

・まず思いついたアイデアを箇条書きで列挙する
・アイデアを眺めて文章の主眼(切り口やテーマ)を定める
・その主眼を読者に伝えるために最適な順番で、アイデアを並べ替える

この構造シートを作成してから、文章を書き始めます。これが効果抜群。

文章を書くのが苦手な人は、いきなり書き始めて頭がこんがらがるケースが多いんですね。しかし本書の教えにしたがって書くようにすると、劇的に成長します。

書く前の準備の重要性については上阪徹の『超スピード文章術』などでも強調されていますが、具体的なテクニックをくわしく教えてくれるのは本書です。

文章術の細かいテクニックに関しても、この本の第二章以降を読むだけで十分です。

阿部紘久『文章力の基本』や本多勝一『日本語の作文技術』なども名著ですが、まずは本書に集中することをおすすめします。

 

前田安正『3行しか書けない人のための文章教室』

正直、唐木元の『新しい文章力の教室』だけで必要なスキルは大部分身につくので、あとはオマケということになります。『新しい文章力の教室』を色々な方向から補って強化していくイメージですね。

ということで次に紹介したいのは前田安正の『3行しか書けない人のための文章教室』。

この本はなにを教えてくれるのか?文章の膨らませ方です。

ある程度文章がうまい人でも、文章を膨らませるのが苦手な人は多いです。要求された文字数にどうしてもとどかない。このようなトラブルは日常茶飯事といえるでしょう。

本書はその悩みを解決してくれます。たった1つのアイデアからでも、長大な文章をつむぎ出すことができる。実例をまじえながら、それを教えてくれます。

本のタイトルを見るといかにも超初心者向けという感じですが、実は中級者や上級者にも役に立つテキストです。

 

『最強のコピーライティングバイブル』

次は『最強のコピーライティングバイブル』。セールスライティングやキャッチコピーライティングのテクニックが学べる本です。

コピーライティングの世界には、伝説的なバイブルが3冊存在します。

・ボブ・ストーン&ロン・ジェイコブス『ザ・マーケティング』
・ジョン・ケープルズ『ザ・コピーライティング』
・ロバート・コリアー『伝説のコピーライティング実践バイブル』

本書は上記の3冊からエッセンスを取り出し、1冊に圧縮したもの。具体例もすべて日本の事例に置き換えられています。

文章を書くには読者を想定することが大切です。したがってセールスに関係のない人でも、読者の心理を徹底的に考え抜くコピーライティングから、たくさんのことが学べます。

マニュアル書をあれこれ読むよりも、一つの優れたマニュアルに従って実践を繰り返すことのほうが重要です(僕はあれこれ読みましたが)。

 

谷崎潤一郎『文章読本』

最後に紹介するのは文章術の最高峰、谷崎潤一郎の『文章読本』です。

谷崎は高名な日本の小説家。日本文学史上でも有数の天才ですね。

作家が書いた文章読本は色々ありますが、その先駆けとなったのが谷崎のこの本です。

実用的な本ではないので別に読まなくてもいいのですが、最高峰に触れておくのも悪くないと思います。上手な文章を読んでいると、それだけでこっちの文章力も向上しますしね。

中公文庫の文章読本シリーズでは三島由紀夫や丸谷才一の本も評価が高いです。

興味が出たら文章読本シリーズの他の巻にも手を伸ばしてみることをおすすめします。

どれか一冊だけといわれたら僕は谷崎の作品を推しますね。