本を1冊ずつ読むことのデメリット【読書は複数冊の並行読みが基本です】
本を読む時、1冊だけを集中して読む人と、複数冊を同時並行で読み進める人がいますよね。
どっちの読み方が効果的なのでしょうか?
実は、複数冊を同時に読んでいく方法が正解です。
なぜか?1冊だけに絞ると、たった一つのモードでしか読めなくなるからですね。このデメリットがあまりにも大きいのです。
本は1冊ずつ読んではいけない
なぜ1冊に集中する読み方がよくないのか?それは一つのモードでしか本を読めなくなるからです。
モードというのは要するに、速読か熟読かということ。ざっと読んで要点をつかむのが速読、じっくり読んで深く思考するのが熟読ですね。
1冊ずつ読むと、どちらかしかできなくなります。読んでいる本は1冊だけですから、その本を速読すれば速読しかしていないことになりますし、熟読すれば熟読しかしていないことになる。
これが大きなデメリットをもたらしてしまいます。
速読と熟読それぞれのデメリット
速読と熟読には、それぞれ大きな欠点があります。
速読のデメリットは、理解が浅くなることですね。要点をかいつまむだけですから、思考が深まっていきづらいのです。
無意識のうちに従来のパースペクティブを利用して情報を取捨選択しますから、古いものの見方を突き崩すような視界が開けることもほとんどありません。
たくさんの冊数を読んで多くの情報をゲットできるメリットはありますが、速読オンリーだと、量のわりには成長できていないというケースに終始しがちです。
では熟読はどうでしょうか?こちらにも大きな欠点があります。それは量をかせげないという点です。
熟読は読むスピードが遅くなりますから、長い時間をかけて読書していても、インプットされる情報の量は驚くほど少ないです。
インプットが少なくなると、世界が広がりません。視野が狭くなりがちなのですね。その結果、ごくごく狭い範囲の専門分野しかわからないという結果になります。
独創性というのは異なる分野の知識を斬新な方法で結合することですから、このような人からはクリエイティビティも期待できません。
また外国語が苦手な人が多いのも特徴です。語学の学習は、最終的には量が命ですから。
複数を同時に読めばすべて解決します
速読の欠点と熟読の欠点、これらを打ち消して、それぞれの長所だけを引き出す方法があります。
それが複数冊の同時並行読みです。
たとえば2冊の本を並行して読むとしましょう。片方は朝に、もう片方は夜に読むとします。このとき、それぞれの本の読み方を変えることが重要です。朝は速読、夜は熟読というふうに。
こうすれば朝の読書で大量のインプットをかせぎつつ視野を広め、夜の読書では一つの分野について深い知識と思考を手に入れる、ということが可能なのです。
速読か精読かという二者択一を迫る人も少なくありませんが、どちらかに絞る必要はないのです。というか、どちらも行うことが極めて重要です。
速読と熟読どちらか片方だけでは、あまりにもデメリットが大きい。速読と熟読のメリットを両方とも享受することが大切です。
複数冊の本を同時並行で読み進める習慣を身につける。これを強くおすすめします。
なお読書の効果を最大化するにはアウトプットも欠かせません。
効果的なアウトプット方法についてはこの記事も参考にしてみてください。