洋書がスラスラ読めるようになる英文法の勉強法【おすすめ参考書】
洋書をスラスラと読みこなしていくには、高校レベルの英文法をマスターすることが欠かせません。
僕は今でこそ年に20冊ぐらいのペースで洋書を読んでいますが、10年ほど前に洋書多読をスタートした時には、まず高校英語の文法を復習することから始めました。
色々な参考書に手を出しましたね。手を出さなくていいテキストにまで手を出しましたよ。
ここでは僕が使った参考書のうち、これだけやっておけばオーケーだよという本を紹介します。
英文法はこの2冊だけで大丈夫
洋書を読みこなす英文法力をつけるには、2冊のテキストをマスターするだけでオーケーです。
まずは『総合英語エバーグリーン』をマスターする
まずは『総合英語エバーグリーン』。これで中学~高校レベルの英文法をざっと復習していきます。とても体系的な本で、これをマスターすれば英文法の基礎は完璧。記述も読みやすく、文法書によくある堅苦しさとも無縁です。
欠点があるとすれば、ページがカラフルすぎるところでしょうか。どこが重要なのか逆にわかりにくい。でも長所を打ち消してしまうほどの欠点ではありません。
この『総合英語エバーグリーン』を最初から通読していきます。ちゃんと問題も解いてください。アウトプットすることでインプットの効果が格段に上昇するからです。
苦手な分野は例文を20回ほほど音読し、暗記してしまいましょう。とりあえず頭の中に入れておけば、時間が経つうちに脳が勝手に処理してくれます。
次に『頻出英文法・語法問題1000』をマスター
次に『頻出英文法・語法問題1000』に取り組みます。目的は『総合英語エバーグリーン』でインプットした知識を完全に定着させ、実践で使えるレベルにまで引き上げること。
受験生用の文法ドリルですがレベルは高いです。これをマスターすれば、それだけで洋書を読みこなす英文法力が身につく。
佐藤優も指摘するように、日本の高校は勉強のレベルがやたら高いんですよね(逆に中学と大学のレベルが低い)。ですから社会人でも受験生用のテキストは役に立ちます。
テキストの使い方ですが、いきなり問題を問いていってください。『総合英語エバーグリーン』を学習した後ですから、大半の問題は正解できるはずです。
そして間違えたところや理解があやふやなところだけ解説を読むようにします。解説をじっくり読み、完璧に理解するようにしましょう。
間違えた問題にはチェックマークをつけます。2周目はチェックをつけた問題だけを解いていきます。このようにして2~3周すれば、テキストをマスターできます。
TOEICの文法問題もこの2冊だけで十分
『総合英語フォレスト』と『頻出英文法・語法問題1000』、この2冊をマスターすれば、英文法の力は相当なレベルに達します。
たとえばTOEICの文法問題にもすぐに対応できるでしょう。わざわざ専用の文法テキストを勉強しなくても、かんたんに満点に近い点数が取れるはずです。
むやみにレベルの高い文法書を買う必要はありません。
たとえば英文法テキストの最高峰には江川泰一郎の『英文法解説』があります。とても有名な本で、実際僕も持ってるし読んだこともあるのですが、わざわざ取り組む必要があるかと言われたら疑問符をつけざるをえません。
よっぽどの語学マニアでもなければ、読んでも苦痛なだけでしょう。無理に取り組む必要はないです。
おまけの1冊『日本人なら必ず誤訳する英文』
おまけとして、越前敏弥の『日本人なら必ず誤訳する英文』を挙げておきます。これは読む価値があります。
次の会話文を訳してみてください。
“Any luck at all, we’ll get promoted.”
“Never with our luck.”
この英文が訳せないようでしたら(まず訳せないと思います)、この本を読むべきです。得るものは非常に多いですよ。
洋書を読むには英単語の暗記も重要
洋書をスラスラ読んでいくためには、英文法と語彙力が必要です。
ここで説明したように、英文法は高校レベルで十分。ただ英単語はもっと上のレベルを目指すべきですね。高校レベルの英単語しか知らないと、読める文章が相当限られてしまう。
英単語を効率的に学習するにはどうしたらいいのか?それについては以下の記事を参考にしてください。
また、読解力をさらに一段上のレベルに上げようとする場合は、精読のトレーニングが必要になってきます。
精読については以下の記事を参考にしてください。