読書のアウトプットはこの方法がおすすめ【4つの選択肢】
アウトプットによって、読書の効果が劇的に上がる。
これはもはや周知の事実といってもいいでしょう。あらゆる研究成果がアウトプットの効果を裏付けしています。
樺沢紫苑のベストセラー『アウトプット大全』では、自己成長はインプットの量ではなくアウトプットの量に比例する、そしてインプットとアウトプットの黄金比は3対7であると明言されていました。
では具体的に、どういう媒体にアウトプットしていけばいいのでしょうか?専用のノートを買う必要があるのか?それともインターネットを利用したほうがいいのか?
僕は次の4つの方法をおすすめします。
・本に直接書き込む(必須)
・Twitterやnoteでシェアする
・ツェッテルカステンで保存する
・ブログで収益化する
以下、それぞれくわしく解説します。
アウトプットにはどのような効果があるのか
アウトプットにはどのような利点があるのでしょうか?
これを知っておいたほうがやる気が出るので、まずはアウトプットの効果を確認しておきましょう。
とくに次の4つが重要です。
・知識の定着と記憶力の向上
・フィードバックによる成長
・コミュニケーション能力の向上
・自己成長や自己表現の機会
知識の定着と記憶力の向上
アウトプットによって、読んだ本の内容や学んだ知識がより定着しやすくなることが判明しています。自分の言葉でまとめたり、要点を整理したりすることで、情報を長期的に記憶する力が向上するんですね。
ちなみに本の内容を書き写すときは、なるべく自分の言葉に翻訳したほうがいいです。そのほうが効果が大きくなります。
フィードバックによる成長
アウトプットを他人と共有すると、フィードバックを得る機会が生まれますよね。他の人の意見やコメントを参考にすることで、自分の考えや知識をより洗練させることができます。
思わぬ視点が投げかけられて新しいアイデアを思いつくことも増えます。ただし非建設的な難癖には、対話を試みずにスルーしてください。
コミュニケーション能力の向上
自分の意見や感想を形にすることは、コミュニケーション能力の向上にもつながります。
アウトプットを繰り返すことが自然とコミュニケーションの訓練にもなり、意見交換やディスカッションのスキルが知らず知らず上昇していきます。
自己成長や自己表現の機会
読書のアウトプットは、自己成長や自己表現の貴重な手段のひとつ。
考えたことや感じたことを文章に表現することで、自分自身をより深く理解できるようになります。
癒やしの効果があることも有名。過去のトラウマやネガティブな感情に対処するうえでもアウトプットは効果を発揮します。
では次にアウトプットの具体的な方法を解説していきます。手段はおもに4つあります。
手段その1 本に直接書き込む(必須)
まずは本を読みながら本に直接書き込みをしていくという方法。
もっとも手軽であり、しかもより本格的なアウトプットをする際のベースにもなる重要なステップです。
実は文章に線を引くだけでもアウトプット効果は発動し、インプットの質が高まります。重要だと思った箇所にはどんどん線を引いていきましょう。
ページ上部のスペースは印をつけるために使います。僕は星マークと丸マークを使い分けています。特に重要だと思った箇所には星マーク、重要というわけではないけれどもなんか面白いなとか笑えるなとか感じた箇所には丸マークをつけます。実は丸マークのほうが大切だったりします。
ページ下部には要約を書きます。といっても重要な箇所だけでオーケー。後からパラパラめくってみたときに、どんな内容が書かれているかわかれば十分です。自分の考えなども書きたい場合は書いてもいいと思います。
目次の前後にある真っ白なページに全体の要約や感想、疑問を書きます。小説なら人物の相関図を描くのがおすすめ。
以上の作業だけでもかなり強力なアウトプットになるので、まずはここを取り入れてみることをおすすめします。
もっと本格的なアウトプットをする場合でも、ここでマークしたり書き込んだりした内容を転用していくので、必須のステップだといえるでしょう。
手段その2 SNSでシェアする(必須ではない)
本を読みながら思いついたことは、SNSに書いてシェアするのもおすすめです。これも読書しつつリアルタイムでバンバン書き込んでいきます。
フォロワー増加とかコミュニケーション促進とかの効果が期待できます。好みによってはSNSの利用も考えるとよいでしょう。
逆にいうと、SNSへのアウトプットはこの段階のメモに限ったほうがいいです。本格的なアウトプットを、貯蓄性のないSNSに流してしまうのはもったいないので。
SNSは好みがわかれる分野なので、無理してやる必要はありません。ちなみに僕はSNS使えないタイプです。ちょっと短文を書くだけでも、なぜかとんでもないエネルギーをもっていかれるんですよね。
手段その3 ツェッテルカステンで保存する(かなりオススメ)
次は「ツェッテルカステン」というメモ術を利用する方法。
ツェッテルカステンは「カードと箱」ぐらいの意味。ドイツの社会学者ニクラス・ルーマンが編み出したメモ術で、単なる記録の貯蔵ではなく、創造性の促進につながるところがポイントです。
さきほど紹介した本やSNSへの書き込みを、ツェッテルカステンと結びつけていきます。
まず、読み終えた本はすぐに放り捨てるのではなく、書き込みをしたところだけもう一度さっと読み返します。
そして「これよ!」と思う箇所を3つほど選び、ツェッテルカステン用の本命メモに書き残すのです。全部書き写そうと思うと悪しき完璧主義におちいるので、3つでいいです。
ツェッテルカステンの要点は、関連するメモ同士をリンクでつなぐこと。これによって思わぬアイデアがどんどん創発され、のちの執筆テーマを用意してくれます。後からツェッテルカステンを読み返すと、リンクによって次々に別のメモへと導かれ、新しい視点が生まれます。
媒体は紙とペンを使ったほうが効果は高いです(脳科学的に実証されている)。それでもデジタルがいいという人はevernoteかnoteで代用するとよいでしょう。
『Take Notes』という本がルーマンのメモ術を解説しているので、くわしくはそちらを参照してください。
ブログで収益化する
収益化したいならワードプレスで読書ブログを始めるのがベストです。
読書ブログは大金を稼ぐことはできません。本の単価が安いので、紹介して売れたところで大した収入にはならないからです。
とはいえ月1万ぐらいならかなり現実的です。大金を稼ぐ目的で読書ブログを始めるのはNGですが、普段のアウトプットを延長してお小遣いを稼ぐのはおすすめ。
ワードプレスの導入や収益化のための手順は次の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
すべての作業を結びつけインプットとアウトプットの効果を最大化
以上に紹介した手段はバラバラに使っても効果はありますが、できれば有機的に結びつけたほうがいいです。
まず本に直接書き込むのは必須。これはすぐに習慣化できます。
SNSへの書き込みもこの段階での気づきを発信します。
本を読み終えたら、マークしたところだけもう一度ざっと再読。3つだけ超重要だと思う箇所を抜き出して、ツェッテルカステンに記入します。
ブログに書くのは最後の段階。ツェッテルカステンから思いついたテーマを膨らませて長文を書きます。あるいは複数のツェッテルカステンをまとめるだけでも十分強力なブログ記事になると思います。
これですべての作業が有機的に結びつき、インプットとアウトプットの効果が最大化されます。
まとめ
以上、読書のアウトプットについておすすめの方法を解説しました。
・本に直接書き込む(必須)
・SNSに簡単なメモを流す(お好みで)
・ツェッテルカステンに本命メモを残す(かなりオススメ)
・ブログで収益化する(挑戦する価値はある)
ワードプレスを使ってブログを始めたい人は、以下の記事を参考にしてください。