なぜ英語学習者は英字新聞にこだわるのか【洋書のほうがいいですよ】
英語のリーディング修行=英字新聞の購読みたいな伝統ありますよね。あれってなんなのでしょうか?悪しき伝統だと僕は思っています。
なぜ英字新聞を購読するのがダメなのか?その理由は以下の2点に集約されます。
・つまらないから
・難しいから
以下、もう少しくわしく説明します。
新聞はつまらない
まず最初に言いたいのが、新聞はつまらないということ。
英字新聞を楽しめるということは、そもそも新聞を楽しめるということ。たしかにそういう人はたまにいますよね。たとえば池上彰は毎朝、喜々として複数の新聞をチェックするそうです。しかしそういう人は圧倒的に少数派です。
たとえば日経新聞を楽しんで読めるでしょうか?
この質問にノーと答えたのなら、英字新聞を楽しく読めないのも当たり前です。英語になっても、新聞は新聞なのですから。
英字新聞は難しい
英字新聞をおすすめできないもう一つの理由が、その難しさですね。
新聞はコンパクトな容量に情報を圧縮して詰め込もうとするため、独特の言い回しが連発されたりしてとても読みにくいのです。
たとえば英字新聞の見出し部分なんて何を言っているのか意味不明ですよね。おまけに、あれが読解できたからといってリーディング力そのものが上がるとは限らない。
英字新聞は、少なくとも初心者が手を出していいものではありません。
英語の勉強が辛いのではなく新聞を読むのが辛い
僕もリーディング修行の一環として、ネットで海外のニュースサイトを読むようにしていたことがあります。
もう10年くらい前ですかね。当時は大手サイトがどこもかしこも無料でしたから。
しかしどうにも面白くなく、続かないのですね。
僕は経済とか国際政治に関心のあるほうだと思うんです。それでもこの結果ですからね。楽しんで海外ニュースを読み続けられる人は、めったにいないはずです。
英字新聞じゃなくて洋書を読め
じゃあどうすればいいのか?
洋書を読むべきですね。それも自分の関心のある分野の洋書を。
名作とかにはこだわらなくていいです。自分が興味をもてるかどうかが大事。自分の好きな分野の洋書を、ガンガン読んでいくのです。
音楽が好きなら音楽の本を、スポーツが好きならスポーツの本を、料理が好きなら料理の本を読むのです。
洋書を読むメリットは以下の通り。
・興味が持てるから勉強が続く
・個別に覚えた単語を文脈のなかで確認できる
・その結果その単語の意味がほんとうに身につく
・リーディング力が圧倒的にアップする
僕の場合は19世紀~20世紀の英米文学、あるいは現代の自己啓発書などを読みまくりましたね。趣味がそのまま英語の勉強にもなっている感じです。
同じ分量の英文を英字新聞で読もうとしたら、極限のストレスのせいで英語や勉強が嫌いになっていたはずです。
英字新聞よりも洋書
ということで、英語学習者には英字新聞よりも洋書をおすすめします。
英字新聞は難しいうえにつまらないので、学習を持続させることがきわめて難しいのですね。
ただし新聞を読むのが好きという特殊な才能をもっている人だけは、英語リーディングの教材として英字新聞を選ぶのもアリです。
それ以外の大多数の人は、英字新聞ではなく洋書を読むようにしましょう。
おすすめの洋書に関しては以下の記事も参考にしてください。