英語を前から読むのに使えるテクニック【BeforeとAfter編】
英語をスラスラ読んでいくには、英文を頭から読みこなしていくテクニックが必須だといわれます。
文章の後ろから前へと戻ったりせずに、ひたすら左から右へと順番通りに読むということですね。
しかしこれがなかなか難しい。
日本語は英語と語順が逆の言語ですから、日本人からすると前から英文を読んでいく技術は神業に近いものがあるのです。
この能力を身につけるには色々なトレーニング方法があるのですが、一朝一夕で身につくものではないですね。
しかし、即効性のあるテクニックもなかには存在します。
ここではそのうちの一つを紹介します。接続詞のBeforeとAfterに関するテクニックです。
これならすぐに使えるようになります。
Beforeは「その後で」、Afterは「その前に」
BeforeそしてAfterという接続詞。学校では次のように習いますよね。
Beforeは「それ以前」
Afetrは「その後」
しかしこれだと、もろに後ろから英文を読むことになってしまいます。
具体例として、『総合英語Forest』から例文を引いてみましょう。
You need to get a visa before you enter that country.
I learned German after I moved to Berlin.
この2つの文章を、『総合英語Forest』は次のように後ろから訳しています。
その国に入る前にビザを取ることが必要だ。
私はベルリンに引っ越してからドイツ語を習得した。
BeforeやAfterの後ろにある文章を訳して、その次に前半の文章を訳していますよね。つまりこれは英文を後ろから読んでいるわけです。
学校でもこう習いますし、おそらくほとんどの日本人が同じような読み方をしていると思います。
しかしこれでは効率が悪いわけですね。
英語をすらすらとスピーディに読みこなしていくには、英文を頭から、左から右へと読んでいかなくてはなりません。
ここで即効性のあるテクニックの登場です。BeforeとAfterを次のように読むのです。
Beforeは「その後で」
Afterは「その前に」
先ほどの例文で試してみましょう。
You need to get a visa before you enter that country.
I learned German after I moved to Berlin.
これらの文章を実際に読んでいくときには、次のようになります。
・あなたはビザを取らくちゃいけない、「その後で」、あの国に行くんだ。
・僕はドイツ語を勉強したよ、「その前に」、ベルリンに引っ越したんだけどね。
文章を頭から、左から右へと読みこなせていることがわかるかと思います。
学校の授業でこういう答え方をするのはまずいかもしれません。減点を食らうかも。
しかし英文読解の実践現場においては、上記のような方法で文章を読んでいくのが正解です。
洋書や英語ニュースを読んでみるとわかりますが、接続詞のBeforeとAfterは山のように登場します。
したがってこのテクニックは即効性があるだけでなく、使う場面の多いきわめて有益なものなのです。
まとめ
以上、英文を左から右へ読むために使えるテクニックを一つ紹介しました。
・Beforeは「その後で」
・Afterは「その前に」
頭から英文を読みこなすのは大変ですが、これならすぐに使い始めることができますよ。