2025年に読んだ本ベスト10&買ってよかったもの
2025年に読んだ本は約120冊。
今年は賃貸不動産経営管理士の試験を受けたこともあり、夏場はあまり本が読めませんでしたが、それにしてはけっこうな冊数いってました。
傾向としては「日本」への比重を増やしたことが重要だった気がします。日本思想史を中心として、日本史全般、そして歴史小説の探索などなど…
この傾向は来年以降も続けていく予定。
では、2025年に読んだ本からベスト10を選出しておきます。なお僕は新刊をほとんど読まないので、出てくる本は古いのばかりです。
- 1. 第10位 吉川英治『三国志』
- 2. 第9位 望月俊孝『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』
- 3. 第8位 ドゥルーズ『ヒューム』(ちくま学芸文庫)
- 4. 第7位 レヴィナス『全体性と無限』(岩波文庫)
- 5. 第6位 ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(中公クラシックス)
- 6. 第5位 シェイクスピア『リチャード二世』(白水Uブックス)
- 7. 第4位 ドストエフスキー『死の家の記録』(新潮文庫)
- 8. 第3位 平雅行『鎌倉仏教の中世』(法蔵館文庫)
- 9. 第2位 前田勉『近世日本の支配思想』(平凡社ライブラリー)
- 10. 第1位 中村健之介『ドストエフスキー人物事典』(講談社学術文庫)
- 11. 2025年に買ってよかったもの
第10位 吉川英治『三国志』
吉川英治の代表作のひとつ。
これがなければ横山光輝のマンガもなく、コエテクの三国志ゲームもなかった。
あまりにも長い作品でしたが、ちびちびと読み進めて読了しました。三國無双で全体像をつかんだのがよかった。
ちなみに現在は『新書太閤記』を読んでいます。
第9位 望月俊孝『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』
最新の科学的研究データをもとに、最適な勉強方法を解説してくれる本。読みやすいし、説得力があるし、すこぶる有益。
第8位 ドゥルーズ『ヒューム』(ちくま学芸文庫)
ドゥルーズ哲学の出発点にヒューム研究があったことは、あまり知られていません。たしかに意外な感じはありますよね。
最近、河出文庫から初期のヒューム論『経験論と主体性』が出ましたが、本書はそれとは別の作品で、最初期のレアな論考を日本語訳したものです。
序盤のヒューム解説が明晰ですごくわかりやすい。中盤はヒュームの著作からの抜粋集になっていて、これも有益。終盤の分厚い訳者あとがきは、ドゥルーズ解説としてこれまた有益です。
ヒュームはもっと文庫化されてもいいと思う。今の形でのAI時代と相性抜群ですからね。ヒューム的に考えれば、AIが人間的になれるかというのは間違った問いで、むしろ人間の知性がそもそもAI的(つまり統計学的)に作動しています。
第7位 レヴィナス『全体性と無限』(岩波文庫)
他者の哲学で有名なエマニュエル・レヴィナスの主著。
もっと倫理的な内容かと思っていましたが、神学的な議論が非常に面白い。どこまで意図されているかはわかりませんが、「神」を批判するものとして読めます。
20世紀の西洋哲学で重要なのはベルクソンとレヴィナスだと思います。
第6位 ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(中公クラシックス)
19世紀ドイツの厭世哲学者アルトゥール・ショーペンハウアーの主著。これを読むのはたぶん三回目。
やっぱり面白いし、文章が見事です。
第5位 シェイクスピア『リチャード二世』(白水Uブックス)
シェイクスピア作品はほとんど読んでいますが、これをしっかり読むのは今回が初めて。
もっと文庫化されていい名作だと感じました。
小田島訳もかなりいい。新書サイズで読みやすいのもグッド。
第4位 ドストエフスキー『死の家の記録』(新潮文庫)
これを読むのは4回目か5回目だと思います。
ドストエフスキーの最高傑作候補のひとつか。後半ちょっとだれるのが玉に瑕。
シベリアの監獄に拘留されていたときの記録で、彼の文学にはめずらしい写実的な作風です。
第3位 平雅行『鎌倉仏教の中世』(法蔵館文庫)
鎌倉新仏教史観を批判し、新たな鎌倉仏教のイメージを打ち立てる本。
すごく面白い。しかも内容が専門的なのに文章が読みやすい。これは日本史という分野では稀有な才能なのでは?
それにしても法蔵館文庫は質の高い本&読みたい本が多いですね…。謎のレーベルですがクオリティやばい。
第2位 前田勉『近世日本の支配思想』(平凡社ライブラリー)
近世日本の思想史を解説した本。
近世日本の支配的な思想は朱子学(儒学)ではなく兵学だった、と説きます。そして兵学を中心に蘭学や国学が位置づけられ、明快に解説されていく構成。
日本思想史のみならず、日本史を考える上での重要なマップを与えてくれる基本書になりそう。要再読。
第1位 中村健之介『ドストエフスキー人物事典』(講談社学術文庫)
人物事典と銘打ってありますが、普通に作品紹介として読めます。しかもドストエフスキーの全作品を解説しています。
解説に深みはありませんが(むしろ日本人特有の限界が見られる)、明晰でわかりやすく、非常に有益なブックガイドになります。
まだ読んだことのないマニアックな作品がいくつもあることに気づいて、読書欲がかきたてられました。
2025年に買ってよかったもの
本以外で買ってよかったものもまとめておきます。
グリシン
寝る前(1時間以内)に飲むことで眠りが深くなる粉。アマゾンでめちゃくちゃコスパいいバージョンが売ってます。
メラトニンのほうが効くのですが(あっちは睡眠のリズムを整える)、毎回iherbで高い手数料を払うのが嫌だったので、なるべくこのグリシンですませたいところです。
ダイソーのワイヤレスイヤホン
ダイソーの安いイヤホンが謎にクオリティ高いことは知っていましたが、ワイヤレスタイプを買うのは初めてでした。
評判通りの性能で満足。
あずきのチカラ
中に小豆が入ってるホットアイマスク。評判がいいので買ってみました。寝る前10分の使用で、眼精疲労やドライアイの改善につながります。
僕はNHKのラジオ英会話を聞きながら目に当ててます。ちょうど10分ぐらいなので。
250回も使える超コスパ商品。保管方法には注意。完全に冷めてから容器や袋に密閉するのが正解です。
牛乳石鹼(赤箱)
乾燥肌に効くとの評判を聞いて買ってみました。本当に効く。秋~冬になってもほとんどかゆくならなくなります。
貝印の爪切り
爪が変な生え方をしてきて、切るのがストレスだったのですが、この爪切りを買ったらスパスパ切れて爽快。
爪の生え方もけっこういい感じに矯正された感があります。切れすぎるので深爪には注意。













