小林秀雄を読みたいならまずはこの本【批評から対談まで】
小林秀雄といえば、近代以降の日本で最大の批評家。
日本の文芸評論を確立したのはこの人です。そしていまだにその作品が読みつがれています。
以下、小林秀雄に興味があるという人向けに、読みやすい良作を紹介したいと思い ...
吉田健一のデビュー作『英国の文学』とその続編を読んでみた【書評】
吉田健一といえば20世紀の日本を代表する文芸批評家のひとり。ちなみに健一の父は第45代内閣総理大臣の吉田茂。
その吉田健一のデビュー作が『英国の文学』(岩波文庫)でした。
14世紀のチョーサーから20世紀初頭ま ...
なぜ憲法9条は日本に定着したのか 柄谷行人『憲法の無意識』【要約】
柄谷行人の『憲法の無意識』(岩波新書)を読みました。
憲法9条は外部から強制的に与えられた、だからこそそれは日本人の精神の深くに定着したのだ。
このような逆説的な事態を、フロイトの精神分析理論を援用して解説した ...
ちくま学芸文庫ならこれを読んでおけ【おすすめ名作13冊】
ちくま学芸文庫といえば、哲学から社会科学、はては数学や自然科学にいたるまで様々な名作を文庫化してくれる、仏のようなシリーズ。
現代に近い作品ラインアップでは、岩波文庫を質量ともに大きく凌駕しているといっても過言ではないでし ...
哲学の古典ならこれを読んでおけ【初心者から中級者までおすすめ10冊】
哲学書に興味のある人向けに、読みやすい古典を紹介します。
入門書とかじゃなくて、すべて古典です。ガチガチの哲学書ですね。哲学書だからといってかならずしも難解な文体で書かれているわけじゃないんです。
異常な文体で ...
柄谷行人『哲学の起源』古代ギリシアにおけるアテネvsイオニア【解説】
現代日本を代表する思想家ともいわれる柄谷行人。
実際には現代日本を代表するというより、日本という土地にはぐれメタルのように生息する希少種ないし特殊個体と捉えたほうが適切かもしれません。
その柄谷が語る古代ギリシ ...
マルクスのヘーゲル批判をやり直す 柄谷行人『帝国の構造』【解説】
柄谷行人の『帝国の構造』(青土社)を読みました。
久々に柄谷行人の頭の良さが炸裂している気がしました。『トランスクリティーク』以降の仕事では、この独特の切れ味があまり見られなかった印象があるんですよね。本作ではそれが復活し ...
柄谷がボケで浅田がツッコミ『柄谷行人 浅田彰 全対話』【書評】
講談社文芸文庫はこれまで、柄谷行人の対談集をいくつか出しています。蓮實重彦との全対話と、中上健次との全対話ですね。
今回新たに発売されたのがこの『柄谷行人 浅田彰 全対話』。柄谷行人と浅田彰が行った対談を収録した本です。1 ...
柄谷行人に入門するならこれ【前期~後期のおすすめ本】
日本を代表する批評家(哲学者みたいなもの)、柄谷行人のおすすめ本を紹介します。
日本を代表するというよりも、突然変異的な個体と見なしたほうが適切かも。良い意味で日本から浮いた天才です。ちなみに東浩紀の師匠的存在でもあります ...
柄谷行人は対談も面白い『ダイアローグ』【対談相手を紹介】
柄谷行人でおすすめしたい本に、『ダイアローグ』シリーズがあります。柄谷が過去に行った対談を集めた本で、第三文明社から発売されていたもの。
全部で5巻あります(僕がもっているのは第4巻まで)。
僕は作家や学者の対 ...