天才哲学者の生育環境『ウィトゲンシュタインのウィーン』
ウィトゲンシュタインを扱った書籍は山ほど出ていますが、そのなかに『ウィトゲンシュタインのウィーン』(平凡社ライブラリー)という一風変わった有名な本があります。
ウィトゲンシュタインの哲学を、彼が生まれ育った地(ウィーン)に ...
カント『純粋理性批判』をわかりやすく解説【理性の正しい使い方】
すべての哲学はカントへと流れ込み、すべての哲学がカントから流れ出す。
こう言われるように、カントといえば哲学史を代表する人物のひとりです。
そしてカントの代表作といえば『純粋理性批判』。
以下、この ...
地理学・人間学・霊能者にハマるカント 坂部恵『カント』【書評】
坂部恵の『カント』(講談社学術文庫)を読みました。
元々は「人類の知的遺産」シリーズの一冊として出ていたもの。このシリーズは思想家の伝記と、本人の著作からの抜粋よりなる構成が特徴で、どれもクオリティが高いことで知られます。 ...
フィヒテとシェリングをわかりやすく解説『カントからヘーゲルへ』【書評】
岩崎武雄の『カントからヘーゲルへ』を久々に読了。
日本のカント研究界を支配した岩崎が、ドイツ観念論を語る本です。異常な切れ味は本書でも健在。
リンクフィヒテとシェリングの後期思想を解説している点が特徴ですね。普 ...
講談社現代新書ならこれを読んでおけ【おすすめの名作12冊】
講談社現代新書といえば新書界における四天王の一角と(僕によって)呼ばれています。
岩波新書、中公新書、ちくま新書、そして講談社現代新書ですね。新書で知識をつけたいなら、まずこのあたりから選んでおけば間違いなし。
カントの『判断力批判』をわかりやすく解説【純粋理性批判と実践理性批判の接続】
カントの三批判書といえば『純粋理性批判』、『実践理性批判』、そして『判断力批判』です。
『純粋理性批判』と『実践理性批判』はある程度どういう話をしているのかつかめても、『判断力批判』になると何をやっているのかさえよくわから ...
新書でカントを理解したいならこれ『カント入門』【書評】
石川文康『カント入門』(ちくま新書)を再読しました。
貴重な新書形態でのカント入門書です。
リンク内容はかなり難しいです。これを一冊目に読むのは厳しいんじゃないかと思う。
以前も言ったように黒崎政男 ...
最高にわかりやすい『カント「純粋理性批判」入門』【書評】
西洋哲学の巨人カント。その文章の難しさでも世界最凶クラスです。わかりやすい解説書はないものか?
僕が知る限りでもっともわかりやすいカント入門書は、黒崎政男の『カント「純粋理性批判」入門』(講談社選書メチエ)です。今回久しぶ ...
カントの『純粋理性批判』に入門するにはこの本【おすすめ5冊】
18世紀ドイツの大哲学者イマヌエル・カント。
「すべての哲学はカントに流れ込み、すべての哲学はカントから流れ出す」と言われるように、哲学を学ぶのなら避けては通れない存在です。
カントの主著といえば『純粋理性批判 ...
ちくま新書ならこれを読んでおけ【おすすめ名著10冊】
今日ではあらゆる出版社が新書を出しています。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるみたいなノリになっているといってもいいほどです。
全体的なクオリティの低下が懸念されていますが、信頼できるエース格もいくつか存在します。そのエース級の一 ...