偏った英語を3か月で習得せよ『レバレッジ英語勉強法』【書評】

2020年3月1日

英語を身につけるというときの、「身につける」とはどのくらいのレベルをいうのでしょうか?

語学のプロを目指すのでないかぎり、その水準は高くない。3か月で到達できる。

こう断言するのが本田直之の『レバレッジ英語勉強法』(朝日新聞出版)です。

これはたいへんな良書ですね。王道系の語学書とは異なる視点を与えてくれる、新鮮な英語本。

正直かなり影響をうけることになりそう。英語学習者ならばまちがいなく読むべき本です。

ポイントは3つ

『レバレッジ英語勉強法』のポイントは3つあります。

1 偏った英語を身につけよ
2 アウトプットを重視せよ
3 3か月で学習を完了せよ

 

1 偏った英語を身につけよ

レバレッジ英語勉強法といいますが、そもそもレバレッジってなんでしょう?

簡単に言い換えれば、一点集中のことをいいます。

ごく一部の領域にリソースを投入し、短期で成果を出す。これが著者のいうレバレッジ英語勉強法です。

したがって著者は、「偏った英語を身につけよ」と指南します。

学校英語のように基礎からまんべんなく学ぶのはダメなんですね。これは語学のプロを要請する方法です。一般人が語学を習得するなら、一点集中しなくてはいけない。

 

ではどのような領域に集中すればよいのでしょうか?それは、自分がくわしい分野です。

たとえば音楽が好きなら音楽関係の英語、野球が好きなら野球関係の英語、株が好きなら株関係の英語、というふうに特化するわけです。

無理して英字新聞とか読んでも成果はあがらないんですね。興味を持てる対象だけをテキストとして使用するのが大事。

 

2 アウトプットを重視せよ

2つめのポイントは、アウトプットを重視して英語学習をせよというもの。

著者によると、日本人の英語学習はインプットに偏りすぎです。これはよく指摘されることですね。

いくらインプットしても、その知識を使わなければ含み資産のままになってしまい、効果は発動しません。要するに使える英語にはならないということです。

この状況を打破するためには、アウトプットを重視した学習が大切になってきます。

 

ただ、さいわいなことに日本人は学校で高度な英語をインプットしていますから、ちょっとアウトプットの訓練をすれば、含み資産に火がついて一気に上の水準までいけます。これは瞬間英作文で有名な森沢洋介が指摘していました。

 

3 短期集中で実践英語を習得せよ

本書の3つめのポイントは、短期集中で成果を出せというところ。ここでいう短期とは、3か月です。

英語学習のスケジュールについて、著者は次のようなロードマップを提示します。

・選んだ分野の単語を100個覚える

・選んだ分野でよく使われる言い回し(決まり文句)を20個覚える

・選んだ分野のリスニングCDを暗記するぐらい繰り返し聞く

・選んだ分野のテキストだけを使い、英会話の先生とマンツーマンで会話レッスンをする

 

以上の行程を3か月でこなすことを求めています。1年や2年ではダメで、成果を出すには短期集中でいかなくてはならないというのが著者の主張。

勉強の時間はトータルで180時間。3か月に180時間を英語学習にあてる。そうすれば実践で使えるレベルになると著者は明言しています。

語学学習は短期に集中してやったほうが効果が高いことは、脳科学でも実証されていますね。

 

雰囲気英語学習はやめる

この本を読んで、雰囲気英語学習みたいなのはやめようと思いました。

謎の義務感みたいなのに駆られて英文ライティングのトレーニングとかちょこちょこ続けていましたが、その技能がほんとうに必要なのかと。

もし技能が必要になったら、そのときに集中して身につけたほうが効率的ですからね。

 

まあ多読とリスニングは続けますが。洋書を読むのはゲームやるのと同じ趣味の一環ですし、リスニングも英語圏のYouTube動画を気晴らしに見ているだけで自然とトレーニングになりますので。

意識しなくても英語力の維持は可能だろうと思います。

英語学習

Posted by chaco