【洋書】Princess in Loveアメリカの学生は大変【書評】

2020年10月24日

メグ・キャボットのPrincess in Loveを読みました。「プリンセス・ダイアリーズ」シリーズの第3巻です。

ロマンティック・コメディと呼ばれるジャンルに属し、終始ユーモアが炸裂します。

このジャンルはアメリカではRomcom(Romantic Comedyを略したもの)とかChick Flickとか呼ばれることもありますね。

 

第2巻がわりと重めの話を軽快なユーモアで語っていたのに対して、第3巻はわりと軽めの試練が長々と続く感じになっている。ユーモアの切れも前巻までと比べて鈍く、やや中だるみ感もあり。

それでも要所を盛り上げるテクニックは流石。飽きることなく最後まで読めました。

最後はハッピーエンドで締めくくられます。第2巻の最後は主人公アメリアが祖母の窮地を救いましたが、今作では祖母がアメリアの窮地を救います。真逆の構成になっているところに注目。

 

アメリカの学校は大変そう

このシリーズを読んでいるとアメリカの高校の生態がわかりますね。そして思うのですが、アメリカに生まれなくてよかったなと。

日本とは比べ物にならないくらい、社交的であることを要求される感じがあるのでしょうね。僕のようなタイプの人間からしたら、そういう社会で暮らしていくことは地獄にも等しいと思う。

アメリカというと日本では個人主義の側面が強調されて伝わってきますよね。「日本とは違って、アメリカでは個人がそれぞれ好きなように生きていていいんだ」みたいな。しかしそれは事実の片面にすぎない。

実際には明るく社交的であることを要求するプレッシャーはすさまじく、そこから外れる者への奇異の目も日本とは比べ物にならないと思われます。

 

というか日本は世界の基準でみたらめちゃくちゃ非社交的な国なんですよね。外から見たら忍者の里みたいに見えてると思う。あるいは「日本人はロボットっぽい」と述べる外国人も少なくありません。

僕のような非社交的な人間には実はぴったりの国なのかもしれないです。

 

この「プリンセス・ダイアリーズ」シリーズはまだまだ続いていきますが、今回はとりあえずここまで。また中古本屋で続編を見かけることがあれば、買って読むことになると思います。

気分転換もすんだので、バートランド・ラッセルのThe History of Western Philosophyに戻りますね。