『洋書天国へようこそ』翻訳者による洋書ブックガイド【書評】

2021年2月8日

『洋書天国へようこそ』(アルク)を読みました。

洋書の名作をひたすら紹介していく本です。いわば洋書に特化した書評集。英米の古典的な名作が多いです。

著者は翻訳家として有名な宮脇孝雄。

この人は翻訳術の本も何冊か出していて、とくに『翻訳の基本-原文どおりに日本語に』は良書です。

 

本書は基本的に書評集ですが、必ず原文から1パラグラフ引用してきて、それを和訳するというスタイルをとっています。

したがって英文リーディングや翻訳の勉強にもなるという構成。

 

紹介される洋書は50冊くらいでしょうか。

僕が読んだことのある本は6冊だけでした。本書で初めて存在を知ったという本も半数近くありましたね。

とくに気になった本は以下の通り。

 

・ソーントン・ワイルダー『サン・ルイス・レイ橋』

・イーヴリン・ウォー『大転落』

・ジェイムズ・ヒルトン『チップス先生さようなら』

・スタインベック『二十日鼠と人間』

・サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』

・バーナード・マラマッド『魔法の樽』

・アラン・シリトー『長距離走者の孤独』

・トラヴァース『風にのってきたメアリー・ポピンズ』

・ハーパー・リー『アラバマ物語』

・トルーマン・カポーティ『遠い声遠い部屋』

・エドガー・アラン・ポー『ナンタケット生まれのアーサーゴードンピムの物語』

 

良質なブックガイドは読みたい本を一気に増やしてくれるから有益です。それぞれいつかは読んでみるつもり(もちろん洋書で)。

 

本書の姉妹編で『翻訳地獄へようこそ』という本も出ています。海外文学ファンも楽しめる、実践的な翻訳ゼミナールです。

洋書は天国、翻訳は地獄。これは間違いない。