中学、高校と6年間も勉強したのに英語を使えないのは何故?

2021年7月13日

会話する日本人女性と外国人女性

「日本人は中学、高校と最低でも6年間は英語を勉強している。なのにぜんぜん英語が使えない。これは学校の英語教育がおかしいからだ」

このように言われることがよくありますよね。実際どうなのでしょうか?

実は、日本の中学と高校で「6年間」勉強しただけでは、英語を使えるようにならないのは当然です。かといって、学校教育の中身がそれほど悪いわけでもありません。

どういうことでしょうか?

 

英語が使えないのは学習の量が足りないから

中学、高校と6年間も英語を勉強したにもかかわらず、なぜ英語を使えるようにならないのでしょうか?その答えは簡単で、勉強量が足りていないからですね。

6年では不十分なのでしょうか?ここで問題なのは、その「6年間の勉強」の中身です。

学校で何年も英語を勉強してきたといっても、ほとんどの日本人は週に数回、50分の授業を受けるだけですよね。

しかも授業の説明は日本語で行われます。だから50分の授業があっても、実際の英語のインプット、アウトプットに使われている時間の割合はさらに少ない。

何年間も英語を勉強したといっても、実際の学習時間は微々たるものなわけです。

 

たとえば、瞬間英作文で有名な森沢洋介は、『英語上達完全マップ』で次のように言っています。

実際には、多くの人は「学校で何年も英語を学習してきた」のではなく、「何年もぼんやりと英語の授業を受けてきた」に過ぎないのです。

 

また通訳の神様といわれた國弘正雄も『英語の話しかた』のなかで、基礎の習熟度を上げることがいかに重要かを説き、次のように言います。

中学の英語の教科書と一口に言っても、習熟度という物差しを当ててみれば、そこにはかなりの違いがあるのです。今の学校教育で一応よしとされている程度では、とてもじゃないが使い物になりません。基礎としての役割を果たせないのです。おそらく、飛躍も発展もないでしょう。


学校の授業は基礎の習得に役立つ

「学校の授業だけでは量が足りないのはわかった。しかし学校の英語教育の方向性はどうなのか?一生懸命やったとしても無駄な努力なのでは?」

このような疑問が出てくるかもしれません。

たしかに学校の英語教育はインプットにかたよっていて、アウトプットの練習がほとんどありません。ここは問題です。

しかしだからといって、学校で教わるインプット型教育が無意味なわけではありません。ちゃんと生徒の英語力向上に役立っています。どういうことでしょうか?

 

語学はインプットとアウトプットの繰り返しで力がついていきます。

そしてここが重要なのですが、アウトプットでどこまで力が伸びるかは、インプットによってどれだけ基礎力がついているかに比例するのです。

森沢洋介が『英語上達完全マップ』で言っていますが、インプットによる基礎が不十分な場合、海外に留学して初歩的な英語を毎日話していても、決して英語ペラペラにはなれません。アウトプットだけでは力の上限が低くなってしまうのです。

学校の英語教育はインプットを課すことで生徒の基礎力を鍛えてくれます。この基礎がしっかりしていることで初めて、会話などの実践的能力もぐんぐん伸びていくのです。

したがって、学校の英語には実践的な観点から見ても大きな効果があります。

学生のかたは授業をちゃんとこなしておくと将来きっと得をします。社会人のかたでも、基礎に不安がある場合、中学や高校の学習をやり直すのが効果的です。


まとめ

・学校教育だけでは量が足りない

・英語の力を伸ばすにはインプットとアウトプットの両輪が大事

・アウトプットでどこまで力が伸びるのかは、インプットによる基礎がしっかりしているかどうかにかかっている

・学校の授業はインプットによる基礎力養成として機能する

・だから学校の英語教育は無駄じゃない

英語学習

Posted by chaco