最近、バートランド・ラッセルの西洋哲学史を読み返している
バートランド・ラッセルのThe History of Western Philosophyを、1日あたり4ページのペースでちびちびと再読しています。
数々の学生を哲学の道へといざなってきた名著で、ラッセルはこの本でノーベル文学賞を受賞しました。
やっぱり面白い。最近僕のなかで哲学熱が再燃しているのはこの本のせいかも。
初めてこの本を読んだのはおよそ10年前の2009年でした。当時はまだ大学生で、洋書多読をスタートさせたばかりのころ。
最初にムハマド・ユヌスの自伝、次に聖書を読み、それからこの本を買った覚えがあります。
当時はアマゾンで1,300円くらい。全体的に洋書は今より安かったですね。とんでもないコストパフォーマンスですよ。
僕にとってプラットフォーム的な機能を果たす良書というのが何冊かあって、ラッセルの西洋哲学史はそのなかの一冊です。
プラットフォームとはどういうことかというと、さまざまな関心や教養が芽生える土台になるということ。ただ単におもしろいというんじゃなくて、そこから多くの興味や関心が派生して、自分の世界を広げてくれる本のことです。
他にもキッシンジャーの『外交』とか、加藤周一の『日本文学史序説』とかが、僕にとってそれに当たります。
最近、ラッセルのおかげでスランプから抜け出した感があって、関連する色々な本を読み漁りたい気持ちが湧いてきます。
やっぱり速読や拾い読みだけではダメですね。基本書をしっかり読んでコアとなる部分を固めないと、興味や関心も育っていかないと思う。
キッシンジャーの『外交』と加藤周一の『日本文学史序説』も、今年の後半にかけてちびちび読み返していく予定です。
できればもう何冊か、こういうレベルの基本書を見つけ出したいところでもあります。