老後の楽しみにとっておくという罠【読みたい本はすぐに読め】

2020年6月29日

ベンチに座る老夫婦

読みたい本があったらすぐに読むべきです。老後まで取っておこうという考えは持たないほうがいい。

なぜなら時間がたつにつれて、自分も環境も、思いのほか変わってしまうから。若いときと同じようには本を読むことはできません。

何事も、熱のあるうちに手を付けるべき。読書にもこれが当てはまります。

年をとると本が読めなくなってくる

読みたい本があるのならすぐに読むべき。後々に回すのはよくないし、老後に取っておくなどもってのほかです。

なぜか?

年をとると、若い頃と同じノリで本を読むことができなくなるからです。

いちばん大きいのが、自分の興味が移り変わること。大学生の頃の関心がその後もずっと続くということはまずありません。後で読もうと取っておいた本でも、いざその時が来たら興味が失せていたというケースが世間では日常茶飯事です。

さらに集中力が衰えてきます。学生の頃などは、おもしろい本があると何時間もぶっ通しで読み続けることができますよね。小説を最後まで一気読みとか。しかし年齢を重ねるとこれができなくなってくる。集中力が続いたとしてもせいぜい30分とかになる。

そして時間がなくなります。仕事や家事に追われ、ほとんどの人は自由な時間がなくなっていく。現代では大学教授ですら雑務で忙殺されています。本を読む余裕はなくなり、読むにしても仕事に役立つ即効性のある本を、ざっと速読するだけみたいになる。

最後に熱意がなくなります。あんなことを知りたい!こんなことも分かるようになりたい!そういった野心が消え、役に立つことにしか関心をもてなくなります。

 

25歳がターニングポイント

幸い僕の場合はここまでひどくないですが、やはり変化や衰えは感じます。

振り返ってみると、ターニングポイントは25歳でしたね。その頃から何かが変わった。

それまで好きだったジャンルの本でも「これを読んでなんになるんだろう」と感じて読めなくなったり、集中力がすぐに切れるようになったりしました。

脳科学的にもこれは裏付けられていて、人間の脳は25歳で成長をやめるそうです(ただし成長し続ける部分もある)。

 

たしかに衰えを知らないように見える人もなかにはいます。しかし自分がそれに当てはまる確率はかなり低いと見積もっておいたほうがよいでしょう。

誰でも「自分だけは年を取らない」と思っているものなんですよね。頭ではそれを否定しても、心の底では自分の若さが続くことを信じている。

実際に年齢による変化が自分の身に起こると、ほとんどの人が不意打ちを食らったようにびっくりします(僕はそうでした)。

 

年をとると編集の能力が圧倒的に伸びる

なんだか悲観的な話になりましたが、年をとることはマイナスばかりではありません。ちゃんとプラスもあります。

たとえば、情報の編集能力が格段に上がる。

ある分野の情報と別の分野の情報を結びつけたり、知らない分野の話を既知の分野の理論を応用して推測したり。こういうことがどんどんできるようになります。

したがって、若い頃には読めなかった難しい本が、年をとってから読み返してみたら理解できたというケースも増えていく。頭のなかにある情報力が多くなるだけでなく、その情報を組み合わせる技術も向上するため、理解力が増すのですね。

 

ただしこの編集能力を開花させるためには、その基礎となるインプットが十分である必要があります。

この観点からしても、やはり若い頃にたくさん本を読んでおくことが重要だという結論になりますね。25歳までにインプットしまくるのが大事です。

読みたい本があるのなら、後回しにせず、今すぐ読みましょう。

読書, 雑記

Posted by chaco