【洋書レビュー】アンソニー・ロビンズ Awaken the Giant Within【書評】

2021年2月4日

洋書多読の一環として、Awaken the Giant Withinを読んでみました。

ライフコーチとしてカリスマ的な人気を誇るアンソニー・ロビンズの代表作。世界中でベストセラーになった本です。

読んでみると、思ってたのとずいぶん違う内容でした。

一言でいうと精神の筋トレみたいな感じの本。なんというか、マッチョな思想が伝わってきます。

 

アンソニー・ロビンズの根本思想

本書の根本思想は、人間は苦しみを避け快楽を求める生き物だというもの。どんな人間でもそれは変わりません。ただ、苦しみと快楽の内容が異なる。

何を苦しみに結びつけるのか。また何を快楽と結びつけるのか。それは習慣によって形作られる。トレーニングによってこの配線を変えれば、別の人間になれる。

これが本書の基本的な内容だといえるでしょう。

 

正直、評判ほどの威力は感じませんでした。読み物としてもあんまり楽しくない。途中からパラグラフの1行目しか読まなかったほどです。

ただし文章は読みやすく、多読トレーニング用のテキストとしてはおすすめの一冊になりうるかもしれません。文章量も多いですしね。

 

もっとも印象的だった箇所は、エルヴィス・プレスリーの悲惨な晩年に触れて、「彼は自分が本当に求めているものがわかっていなかったのだ」と述べたところですかね。

似たような境遇の有名人は多くいますが、そういう人たちもやはり、自分が本当にしたいことがなんなのか、本当に望むものがなんなのか、わかっていないのだと著者は説きます。

この指摘にはハッとします。そして気づいたのですが、僕も自分が本当に望むことがなんなのか正直よくわかっていませんね。

 

『7つの習慣』と『いやな気分よさようなら』のほうがおすすめ

自己啓発系の本を読むなら、これよりもまずスティーブン・コヴィーの『7つの習慣』から読み始めることをおすすめします。あっちのほうが読み物として面白く、内容も深いですから。

そしてメンタルヘルス系ならデビッド・バーンズの『いやな気分よさようなら』が断然おすすめ。効果は世界中の読者によって実証されています。

アンソニー・ロビンズのAwaken the Giant Withinを読むにしても、この2冊の後でいいでしょう。

原著で読むのなら、『7つの習慣』はやや英語が難しいですが、『いやな気分よさようなら』(Feeling Good)のほうは本書よりも読みやすいです。