効率的かつ効果的に本を読む『読んだら忘れない読書術』【書評】

2021年9月27日

樺沢紫苑の本業は精神科医ですが、月に20~30冊の本を読み、それを30年にわたって続けているといいます。

『精神科医が教える 読んだら忘れない読書術』は、そんな著者が2015年に発売した読書の方法論。

当時ベストセラーになったそう。

僕はこの前、同じ著者の『アウトプット大全』を買って読み、そこで本書の存在を知りました。『アウトプット大全』が素晴らしかったので本書も読むことにしたというわけです。

以下、印象的だったところを列挙してみます。

  1. 15分のスキマ時間を活用して読む
  2. 小説にも書き込みをする
  3. 人間が集中できる時間単位は15分、30分、45分
  4. 寝る前に読書すると記憶に残りやすい
  5. 買ったらすぐに読む(熱のあるうちに読まないと関心が冷め積読化する)
  6. 短期、中期、長期、それぞれの効果を意識して本を選ぶ
  7. 1冊で元を取ろうと考えない(本を買うことに臆病になってしまうから)
  8. トータルで元を取れればいい(ハズレを引いても大丈夫)

どれも役に立つ教え。読書の初心者が本書を読んでおくと、最短距離で成長していけると思います。

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短期用、中期用、長期用、それぞれの本を選ぶ

本書でもっとも重要なアドバイスがこれだと思います。

短期の効用を求めて読む本、中期の効用を求めて読む本、長期の効用を求めて読む本。それぞれのカテゴリーごとに本を選び、それを並行して読むということ。

投資の世界ではよく、分散投資の重要性が説かれますよね。色々な種類の銘柄に分散し、銘柄の期間にもばらつきをもたせる。短期、中期、長期の証券に分散投資することで、リスクを減らしリターンを最大化させるのです。

これを読書にも応用しようというわけです。

本には色々な種類がありますよね。すぐに役に立つ本(ビジネス関連の書籍など)、中期で効用の出てくる本(語学書など)、長期で効用の出てくる本(哲学や自己啓発など)など。

これらを同時並行的に読んでいくことが重要だと著者はいいます。

僕はなかなかこれができないんですよね。基本的に、以下の悪しきループを繰り返してばかりいます。

実用書を読む→虚しくなってくる→世界の本質に迫りたいと思う→哲学書を読む→虚しくなってくる→こんなことやってなんの意味があるのか、もっと役に立つ本を読みたいと思う→実用書を読む→虚しくなってくる→以下ループ

このループから抜け出すためにも、読書における分散投資を徹底したいものです。

 

小説に書き込みしながら読む?

著者は小説にも書き込みをするそうです。気づきを得られた箇所があれば、どんどん線を引いていくと。

みなさん小説に書き込みをしますかね?

僕は小説には線を引かないですね。どうしてでしょう?よくわかりません。

小説以外の本はむしろ線を引いたり書き込みをしたりしないと読めません。でも小説だと線を引くことに違和感を覚えるんですよね。

逆に言えば小説なら線を引かなくても読めます。だから小説の場合、図書館に置いてある本はたいてい図書館で借りて読みますね。

 

寝る直前に読む

寝る前に本を読むと記憶に定着しやすいそうです。

僕は寝る前についついネットを見すぎてしまい、だらだらと夜更かしをすることが多いのですが、これからは寝る30分前に10分間だけ読書をしようと決意しました。

 

アウトプット大全もおすすめ

2018年に発売された『アウトプット大全』。こちらもベストセラーになっています。

脳科学や心理学の知見を動員しながらアウトプットの大切さを説いていく本。僕はこっちを先に読みました。

本書によるとインプットとアウトプットの黄金比は3対7とのこと。

おそらくほとんどの人がインプット偏重でしょうから(僕はそうでした)、これを読むことで大きな学びを得られます。