英語エッセイの書き出しを上手に書く方法
YoutubeのLearn English with Emmaというチャンネルに、とてもわかりやすく英文エッセイの書き方を解説した動画がありました。
エッセイの冒頭部分(リード文)をどうやって書けばいいのかが解説されています。
動画で強調されているポイントは3つ。
①設問と同じ単語を使わないこと
②文章の構造を設問とは別のものにすること
③譲歩の表現をうまく活用すること
以下、それぞれ説明します。
英文エッセイのリード文では、質問と同じ英単語を使ってはいけない
動画のなかでエマさんは、次のような設問を例にとって解説を進めていきます。
Education is the single most important factor in the development of a country.
この問いかけに対して、次のように書き始める生徒が多いといいます。
I agree that Education is the single most important factor in the development of a country because…
これではまずいのですね。何がいけないかというと、文章が設問のコピーになっている点です。これはToeflをはじめとした英語のテストでは減点の対象になります。
これを改善するために、3つの方法が紹介されています。
同義語を使いこなして文章をパラフレーズする
一つ目の方法は、Synonym(同義語)を使って単語を入れ替えることです。
同義語とは、似たような意味を持つ別の単語のことを意味します。ちなみに英語は同義語が多い言語として有名です。
エマさんは設問をパラフレーズして、次のような文章を作り出しています。
Schooling is the single most significant element in the advancement of a nation.
educationがschoolingに、importantがsignificantに、developmentがadvancementに、countryがnationに置き換えられていますね。
こうやって説明されてみると、色々な種類の英単語を覚えることは英文ライティングにも役立つのだなと思わされます。
文章の構造を変える
2つ目の方法は、エッセイの冒頭文に設問とは違う構造をもたせることです。
エマさんは次のような文章を書いています。
The most essential element of a nation’s development is education.
設問で主語として使われていたeducationを後ろに回し、目的語に変えています。
逆にThe most essential elementの部分を先頭にもってきて、主語として扱っています。
この作業には英文法の知識が要求されることがわかりますね。
譲歩の表現(Althoughなど)を活用する
3つ目が譲歩表現を活用して文章を書きかえる方法です。譲歩とは「たしかに~だ、しかし…」という意味をもつ、あれのこと。
エマさんはAlthoughを使って、次のような文章を書いています。
Although many would argue that the economy is the most important factor in nation-building, I think education has a far greater impact.
自分の主張を述べる前に、譲歩表現を使って反論相手の主張を書いておくわけですね。
これを使えば設問の文章コピーを避けられるうえに、公平性の担保もできて一石二鳥です。
日本人からしてみると、この3番目の方法がいちばん簡単ではないでしょうか?これなら方法を知っているだけですぐに実践できそうですね。
アカデミックライティングを勉強するならこの本
このように英文エッセイでは、しっかりした形式にのっとった書き方を求められます。そしてその形式の主流になっているのがアカデミックライティングという書き方です。
大学のレポートをはじめとして、英語圏で文章を書くにはこのアカデミックライティングに習熟している必要があります。
アカデミックライティングを勉強するのにおすすめの参考書は日向清人の『即戦力がつく英文ライティング』。とくに後半の第2部が有益で、パラグラフや文章全体をどうやって構成したらいいのかを、わかりやすく教えてくれます。