2019年2月に読んだ良書
2月に読了した本は25冊。かなりのハイペースでしたね。
そのなかから、特に良かったトップ5を紹介します。
第5位 高坂正堯―戦後日本と現実主義
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戦後日本を代表する政治学者、高坂正堯の評伝です。高坂正堯は日本には珍しい現実主義(リアリズム)の立場で知られ、政権のブレーンとしても活躍しました。
高坂正堯の生涯とともに、戦後の日本政治の流れを確認することもできる良書です。高坂はもともと巨人ファンだったのに、東京一極集中への批判から阪神ファンに鞍替えしたなどの小ネタも豊富。
中公新書というのは新書という形式を取りながらも極めてレベルが高く、本書もその例にもれません。読むのは楽ではありませんが、熟読に値する基本書といえるでしょう
第4位 伝え方が9割
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数年前に出てベストセラーになった本。今更ながら興味を持ち、読んでみました。
いちばん印象的だった個所は前書き。「自分はもともとコミュニケーションが下手だった」から始まる文章が抜群におもしろい。つかみは完璧という感じですね。
前書きがここまでキャッチーでなかったら、僕はこの本を買っていなかったでしょう。前書きだけで読者を獲得するというのは、著者が一流である証だと思います。
第3位「産業革命以前」の未来へ
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経済学者の野口悠紀雄の新書。IT革命によるビジネスモデルの大転換で近代型の産業が廃れ、新しいビジネスはむしろ産業革命以前のモデルに先祖がえりしているという内容。
ビジネスモデルの大転換に適応した中国の躍進や、それに乗り遅れてしまった日本の課題などが、わかりやすく説明されていきます。
野口氏は膨大な数の本を出すことで有名ですが、この本はイメージに反して(?)、上位に入る良書なのではないかと思います。
第2位 Google Adsense マネタイズの教科書
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グーグルアドセンスの攻略法を伝授する本。アフィリエイト型のサイトと対置される、アドセンス型のサイトの育て方が解説されます。
そもそもWebサイトをアフィリエイト型とアドセンス型に区別して考えたことがなかったので、目からうろこでした。
内容はきわめて濃厚。教科書と呼ぶにふさわしいですね。グーグルアドセンスに関心がある人は読んでおくべき本だと思います。
第1位 A Course in Miracles
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スピリチュアルのバイブルとされる伝説的な本。アメリカの心理学教授がチャネリングによって聞きとった内容を書き記したものです。
チャネリングとかいうといかにも怪しげですが、中身は良い意味であまりにも強烈。「自分を変えたい」と本気で思っているような方にだけおすすめします。
ただし文章がめちゃくちゃ難しいので、なるべく日本語版で読んだほうがいいです。