同時通訳者がおすすめする定番の英語勉強法『同時通訳者の英語ノート術&学習法』【書評】

2020年6月26日

『同時通訳者の英語ノート術&学習法』を読みました。

通訳者を目指しているわけではないのですが、一流のプロから英語学習のヒントがもらえるかもと思い、読んでみた次第。

もっとも役に立ったのは英語学習法について紹介した部分ですね。通訳者の定番学習法として、シャドウイング、サイト・トランスレーション、リプロダクションの3つが解説されています。

勉強法その1 シャドウイング

まず一つめのシャドウイング。英語の音声を聞きながら、ほぼ同時に自分でもそれを発音していくトレーニング法です。

今では多くの英語学習者が実践していますが、もともとは通訳者のための訓練法だったのですね。

ポイントは以下の3点。

・最初は英語のスクリプトと日本語訳を用意しておくとよい
・細かい部分にはこだわらず、とにかく最後までシャドウイングする
・スピーカーの感情まで理解し、それを自分でも表現してみる

毎日5分でも、集中したシャドウイングを続ければ、英語力は飛躍的に伸びるといいます。

 

勉強法その2 サイト・トランスレーション

通訳者がおすすめする英語勉強法の2つめは、サイト・トランスレーション(通称サイトラ)です。

これは英語を聞きながら、聞こえてきた語順のまま内容を理解していく方法のことを言います。英文和訳の時のように後ろから文章を読むようなことはせず、頭から理解していくのが肝心。

ポイントは以下の3点。

・まずは英文スクリプトを意味の固まりごとに区切っていく
・知らない英単語は先に調べておく
・意味の区切りごとに、頭から順番に訳していく
・この時、頭のなかだけではなく実際に声に出して日本語訳する

最初にサイト・トランスレーションと聞いたときには、英語のサイトを翻訳でもするのかと思いましたが、ぜんぜん違いましたね。スラッシュリーディングと呼ばれる方法に近いと思います。

 

勉強法その3 リプロダクション

通訳者の定番英語学習法その3は、リプロダクションです。英語の音声を聞き、後からその内容を英語で復唱するという方法です。

シャドウイングと異なるのは、まとまった英語を聞き終えたあとに復唱する点ですね。したがってリプロダクションには記憶力も必要になります。

ポイントは以下の3点。

・英文音声と同じ単語を使う必要はない
・慣れてきたら積極的に異なる表現を使って復唱してみる
・細かい部分にはこだわらず、全体を把握する

リプロダクションはもともと、通訳者が長い英文を記憶しておくためのトレーニングですから、記憶力の向上にも役立つといいます。

 

完璧主義を捨てよう

この『同時通訳者の英語ノート術&学習法』で強調されているポイントの一つが、完璧主義を捨てようというもの。

完璧を目指すあまり、途中で挫折してしまったり、そもそも最初の一歩を踏み出せなかったりする人が多いそうです。

これは自分にもけっこう当てはまる気がする。

100%の勉強を数回よりも、60%の勉強を毎日ずっと続ける。これをモットーにしてやっていきたいものですね。

英語学習

Posted by chaco