英語リスニング上達のコツは語順を意識すること
英語のリスニングって難しいですよね。
ただ漠然と聞いているだけでは何がなんだかわからなくなり、最後のほうを聞き終える頃には最初のほうに言われていたことを忘れてしまう。
こういう事態になっている人が多いと思います。
僕も学生の頃はリスニングに苦手意識がありました。どれだけ集中して聞いてもどうもしっくりこず、結局はフィーリングでなんとなく答えるみたいな状態だったのです。
しかし今では英語の動画を字幕なしで見ていますし、TOEICのリスニングパートなら悪くても9割は取れます。
リスニングにはコツがあるのです。それは語順に着目すること。その方法を紹介していきます。
日本語は重要な情報が後に、英語は重要な情報が先にくる
日本語と英語では文の組立て方が真逆になります。
日本語はどうでもいい内容から始まり、重要な内容は最後にきます。
しかし英語の場合、重要な内容をまずはじめに言ってしまい、その後にどうでもいい内容を果てしなくつなげていくのです。
この違いに気づき対策していくことが、リスニング突破の最重要事項です。
僕たち日本人は、重要な情報が後にくる文章に慣れています。ですから文章の後ろに着目するクセがあるのです。
このモードのまま英語のリスニングに挑むと悲惨な事態になります。なぜなら英語はどうでもいい情報を後ろに回すばかりか、関係接続詞などをつかって文章を果てしなく続けていくことができるからです。
その結果、次のような事態に見舞われる人が多いと思います。
「ちょっと待って、この文章いつ終わるの?あーようやく終わった。あれ、最初の方で言ってたことなんだっけ?やばい忘れた。あーもう次の文章が始まっちゃったよ。もうダメだ取り返しがつかない」
日本語モードのまま取り組むと、間違いなくこのような結末になるでしょう。ですから、脳を英語モードに切り替える訓練が必要になります。
文章の切れ目に着目しよう
脳を英語モードに切り替える練習法、それは聞こえてくる文章の切れ目に着目することです。
そしてそれぞれの文章の先頭だけに意識を集中するのです。
たとえば次のような英文が流れてきたとしましょう。
I have a pen, which my brother, who is 3 years older than I, bought for me the other day.
この場合、先頭のアイ・ハブ・ア・ペンだけに集中します。Whichとかwhoとかで補足情報が延々と追加されていますが、そういうものはぜんぶ無視。文章の切れ目に着目し、この次の文章も先頭だけに集中します。
最初のほうの内容が聞き取れるようになってきたら、次に聞きとる範囲を広げていきます。
まずは2番目の追加情報まで聞きとれるようになりましょう。さきほどの例文でいうと、「僕はペンをもっている。これは僕の兄、彼は僕より3歳年上なんだけど」までを聞きとります。それ以降は無視です。
こうして少しずつ聞きとれる範囲を広げていきましょう。長く続ければ相当な効果があります。
まとめ
以上、リスニングのコツについてお話しました。
・英語と日本語は語順が逆
・リスニングの時は英語モードに脳を切り替える
・英語モードの訓練は聞こえてくる文章の切れ目と先頭だけに集中すること
ほんの数カ月で劇的な効果があらわれるはずです。リスニングが苦手な人はお試しあれ。